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【新企画】教えて★ラノベタイトル先生!|「妹」の研究(1)

 起立!気をつけ!礼!

 着席!


 新プロジェクトを始動する!!

 その名も……「ラノベタイトル先生」♥




テーマ発表★


 「ラノベタイトル先生」第1弾のテーマは……みんな大好き!「妹」!!

 「『妹』が付くタイトル」を徹底研究しよう★


※注:「『妹』が付くタイトル」とは、例えば以下のような作品を指します。


<特集全体の目次>


第1回(本記事):「妹」タイトルが2010年に爆発的に増加したのはなぜか?

第2回:目立ちたい?それならこのタイトルで決まり★

第3回:妹は万能!神にも魔王にも、廃ゲーマーにもなる★

第4回:最短の「妹」タイトルを考える★

第5回:優れたタイトルをタイプ分け → タイトルを付ける際に役立つ図を作る(前編)

第6回:優れたタイトルをタイプ分け → タイトルを付ける際に役立つ図を作る(後編)

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登場人物紹介

・清水:マスター・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。ラノベにも造詣が深い。最も好きなラノベは『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』

・三葉:清水とは中学からの友人。最近『けいおん!』のキャラソンを聞き返していて、憂の「Lovely Sister LOVE」にハマっている。好き!好き!!大好き!!!お姉ちゃん大好きっ。

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研究開始★

 



三葉「さて、本記事のテーマは『妹』が付くタイトルですが」

清水「ええ」

三葉「ラノベやアニメが好きな方なら、パパッと思い浮かぶ作品があると思うんですよね」

清水『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(略称『俺妹』)とか」


三葉「そう!」

清水「あるいは、『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』(略称『いもいも』)とか」


三葉「あー、いいですねぇ!『いもいも』については、以前徹底分析したことがありましたね


三葉「とまぁ、こうした有名作ひしめく『妹』タイトルについて分析してまいりましょう!


【分析①】「妹」が付くタイトルの刊行数と、ラノベ全体に占める割合



清水「ふーむ、全ラノベに占める割合は0.65%ですか」

三葉「そう!いかが思います?」

清水「ふむ」

三葉『意外や意外!少ない!』と思いませんでした?」

清水「ほぉ」

三葉「上述の通り、『俺妹』『いもいも』なんて有名作だってある。全体の10%……は言い過ぎにしても、3%くらいはあると思ったんですが……

清水「まぁ、ラノベには様々な作品がありますからね。『異世界転生もの』や『タイムループもの』、『学園ラブコメ』、『特殊能力バトル』……それらと比べると『妹』はマイナーカテゴリということでしょう

三葉「あー……そうか……」

清水「ええ」

三葉「それにしたって256冊しかないって……1年もあれば読破できちゃうじゃないですか!

清水「……読破すればよいじゃないですか……」

三葉「そうか……」

清水「……」

三葉「なるほど……『妹もの』好きの私の目には『妹もの』ばかり映っていて、実際よりもはるかに多く存在するかのように誤解していたというわけですね……。いまこそ実感しました。客観的なデータで確認することって重要ですね★」

清水「……なんかいきなり締めの言葉みたいになっていますが……」


【分析②】「妹」が付くタイトルの刊行数の推移 ~2010年に何があったのか?






清水「ほぉ……えらい勢いで増加したんですね」

三葉「破竹の勢いってヤツですよ」

清水「なるほど」

三葉「でね」

清水「ええ」

三葉こうなると次に気になるのは……




三葉「直接的な影響を受けているかどうかは置いておいて……上記のような歴史を見る限りでは、現代的な『妹』タイトルの始祖は『俺妹』!すなわち、『俺妹』はすべての『妹』タイトルの姉である!!……と言っても過言ではないと思うのです!」

清水「言わんとしていることはわかりますが……姉だの妹だの……わかりづらい比喩ですねぇ」


【分析③】「妹」が付くタイトルの内、どの程度に「姉」「兄」「弟」が登場するか?




三葉「マーケティングやデータマイニングにお詳しい方向けに付記すると、これは『アソシエーション分析』風の考察です」

清水「ふむ」

三葉「さて……『<妹>と<弟>がセットで登場するタイトル』は皆無!これについてどう思われます?」

清水「ふーむ……確かに、『<妹>と<兄>が主要人物を務める作品』や、『<妹>と<姉>が活躍する作品』と比べれば、『<妹>と<弟>』という組み合わせの物語は少ない印象ですが……それにしてもゼロっていうのはねぇ……驚きですね

三葉「ですよね!ってことでこれ、穴場だと思うんですよ

清水「ふむ」

三葉もしいますぐに『<妹>と<弟>がセットで登場するタイトル』の作品を刊行すれば、それは唯一無二!ライバルがいないからこそ目立つ!いまの時代、何よりもまずは読者の目に留まることが重要です。そう考えると、タイトルに『弟』という一文字を足すだけでオンリーワンになれるなんて大いなるチャンスだと思うんですよね」


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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)

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