映画「ドラゴン怒りの鉄拳」を三幕構成で分析する!!
本記事では、映画「ドラゴン怒りの鉄拳」を取り上げます。
本記事全体のまとめ
※本記事全体をレポート形式にまとめました。本記事後半の文章と同内容ですので、お好きな方でお読みくださいませ!
ストーリー
舞台は20世紀初頭、日本や英国に支配されていた時代の上海。
カンフーの達人・チャンは、殺された師匠の仇を討つべく、日本人道場に戦いを挑んだ。
誰もが「日本人に逆らってはまずい」と考える中、チャンはたった1人で捜査を進め、殴り込みをかけ、見事復讐を果たす。
そしてその後、彼は仲間を守るために大人しく逮捕され、さらに射殺された。
各パートの出来事
▶第1幕(0-26分)
・20世紀初頭、上海(日本や英国の租界)。名門カンフー道場「精武館」の創始者・ホーが不審死を遂げた。
・チャン(ホーの弟子の1人)はショックを受ける。そして「誰かに殺されたのでは?」と考える。
・ホーの葬儀。大日本虹口武道場(日本人による道場)の門下生らがやってきて、ホー、そして中国人を侮辱した。精武館の面々は激昂するが、「武術とは心身を鍛えるためのもの。争ってはならぬ」というホーの教えに従って怒りを堪える。
・しかし……葬儀後。チャンは1人で虹口武道場に乗り込み、圧倒的な強さでその場にいた門下生をボコボコにした。
・話を聞いた虹口武道場の鈴木館長は激怒。仕返しを命じる。
▶第2幕前半(26-55分)
・虹口武道場の門下生が精武館に殴り込みをかけた。彼らはさんざん暴れ回った後、「チャンを3日以内に引き渡せ。さもなくば精武館を潰し、全員逮捕させる」と言って去った。
・間もなくチャンが帰宅。彼は皆に迷惑をかけてしまったと心を痛める。
・チャンは上海から逃走することにするが……偶然、①精武館に潜入したスパイがホーを毒殺したこと、②ウーという者がスパイに指示を出していたことを知る。
・チャンはスパイ2人を叩き殺した後、精武館の皆に迷惑をかけぬよう姿をくらました。だが間もなく、ユアン(精武館の一員、チャンの婚約者)に見つかる。ユアンは戻ってきてほしいと頼む。しかしチャンは頑なに「もう決めたんだ……」。
▶第2幕後半(55-83分)
・チャンは、ウーが虹口武道場の一員だと知る。つまり、ホーを殺したのは虹口武道場だったのだ!
・その頃……スパイ2人を殺された虹口武道場は激昂。警察に圧力をかけた。警察は精武館に警告する「チャンを早く差し出せ。君たちも巻き添えを食うことになるぞ」(警察は中国人。日本に支配されているとはいえ、精武館に対して比較的温情的だ)。精武館の面々は悩む。このままでは精武館は潰されてしまう。しかしチャンを差し出せば彼は死刑になるだろう……。
・一方チャンは、車夫に変装してウーに接近、暗殺命令を出したのが鈴木館長だと聞き出した。そして今度は新聞販売員や電話修理人に変装して鈴木館長の周辺を探る。
▶第3幕(83-105分)
・夜。チャンは再び1人きりで虹口武道場に乗り込んだ。まずは下っ端門下生を一蹴。さらにペトロフ(ロシアンマフィア、武術の達人、虹口武道場の食客)や鈴木館長をぶち殺した。かくして師匠の仇を討ったものの、チャンの表情は暗い。
・その頃……精武館では門下生の多くが殺されていた。チャンが虹口武道場で大暴れしたのと同じ頃、虹口武道場の一派が精武館を襲撃していたのだ。惨状を前に師範は呟いた「我々は我慢しすぎた。正しいのはチャンだった。日本人め!」。
・虹口武道場の要請を受け、ついに日本領事館が動き出す。精武館の皆を守るためにチャンは大人しく逮捕された。そしてその直後……チャンは日本人・英国人に射殺された。
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最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)