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真白、9歳。「ギャップ萌え」の塊。|『未確認で進行形』(12)

 本記事は、アニメ「未確認で進行形」を徹底分析する特集の……第12回である★


第1回からご覧になることをオススメします!


今回のテーマ!


 ここまで、主役・小紅第2回第3回第4回第5回)と、小紅の許嫁・白夜第6回第7回)の「人となり」、小紅と白夜の「恋愛感情の変遷」第8回)、そして小紅の姉・紅緒の「人となり」(第9回第10回第11回)を見てきた。


 さて、今回からは……「ロリ小姑」こと真白に注目する!


※手前:真白。


真白の「特徴」とその「魅力」


 真白……9歳。

 白夜の「妹」

 つまり、白夜の許嫁・小紅からすれば「将来の小姑」だ。


 そんな真白は、ここまで見てきた小紅、白夜、そして紅緒と比べると理解しやすいキャラである。

 細かい話は後回しにして……まずは、彼女の「特徴」とその「魅力」を整理した以下の図をご覧いただきたい。



 ……そう!

 真白は「ギャップ」が魅力のキャラだ。

 つまり、「ギャップ萌え」の対象である。


 しかも、これがただの「ギャップ」ではない。

 「いま大人っぽいことを言ったかと思えば、直後に子どもっぽい態度を見せ、すぐまた大人っぽい顔に戻る」……なんて具合に、上述の「3つの顔」が猛スピードで入れ替わるのだ


 視聴者は縦横無尽に繰り出される「ギャップ」を前に、何1つとして為す術がない。

 ただただ萌えることしかできないのだ。

 じつにおそろしい幼女である。


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 本記事では、まず、上述の「3つの顔」を詳しくご説明する。

 その後、「3つの顔」が猛スピードで入れ替わる具体的なエピソードをご紹介することにしよう。


【顔①】幼女


 まずは、「幼女」という「顔」。


 上述の通り、真白は9歳の幼女だ。

 背丈は、年齢と比べて小柄だと言う。


※幼女。


【顔②】妙に大人っぽい言動


 続いて、2つ目の「顔」!


 真白は9歳だが……妙に大人っぽい言動をとる。

 紅緒曰く「背伸び幼女」。


 上述の通り、このギャップが彼女の魅力だ。


 以下、「妙に大人っぽい言動」の具体例をご紹介しよう。


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【パターン①】白夜に対して


 まずは第1話の冒頭。

 真白と白夜が、小紅らの家に初めてやってくるシーンだ。


 2人が小紅らの家の前に到着。

 インターフォンを押す前に……真白が白夜に言う。

真白「何事も最初が肝心ですからね。自分の存在をちゃんとアピールするんですよ」


 その後、家の中に入り、一同挨拶をかわす。

 そこで真白が言ったセリフが……こちら!

真白「このボンヤリした兄1人を街に出すのも心配でしたので、私もお世話になることにしました。よろしくお願いします」


 ……第1話のしょっぱなからこれである。

 幼女とは思えぬこの物言い。

 念のために確認しておくと、真白は9歳、白夜は高1だが……彼らの会話は「過保護なママとちょっとボンヤリした息子」にしか見えない。


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【パターン②】小紅に対して(「口うるさい小姑」風に)


 上述の通り……真白は、小紅の「将来の小姑」だ。

 そして、真白と白夜が小紅らの家で同居し始めたばかりの頃、真白はたびたび「口うるさい小姑」風の言動をとっている


 例えば、「小紅には、三峰の家に相応しい嫁になっていただきます。これからビシビシいくので、覚悟しておくように!」(第1話)なんて言ったり。

 典型的な「小姑的行動」、すなわち部屋の隅にホコリが残っていないか人差し指でチェックしたり


※左:ホコリが残っていないかチェックする真白。


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 ところが、である。

 小紅は「良妻賢母」型のヒロインだ。

 性格もよければ、家事スキルも高い。


 つまり、文句のつけようがないのだ!

 実際、こんなシーンがある(第2話)。


真白「私には使命があるんです!小紅を教育するという使命が!」

小紅の友人・まゆら「えー、でも小紅ちゃん、お料理もお掃除も上手だから……他は何かな?」

真白は口ごもって「えっ……あっ……小姑との付き合い方とか……」

まゆら「それも上手そうだけどね」

真白はいよいよ困惑する「まぁ……その……小紅はよくやってる方だと思います。……あー、それに安産型ですしね」

小紅は尻をおさえて「あー!気にしていることを!どうせ下半身太いよ!」

真白「別に悪いことじゃないじゃないですか」


 小紅は「嫁」として完璧だ。

 その上、小紅と真白はすぐに姉妹のように親しくなる。


 したがって、この「口うるさい小姑」風の真白は、第1~2話のみで影を潜める。

 そして、その代わりに登場するのが……!


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【パターン③】小紅と真白に対して(「お節介な小姑」風に)


 「口うるさい小姑」に代わって登場するのが、「お節介な小姑」風の真白である。

 これは、特に小紅が自分の恋心を自覚するようになった第5話の後半以降に頻出するようになる(小紅の恋心の変遷については、第8回参照)。


 例えば……小紅と白夜がごく普通に話をしている(第5話)。

 そこへ真白がやって来て……一言。

真白「おや。イチャイチャしてましたか?」


 ……これが幼女の言うことだろうか!


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 あるいは、バレンタインデーのこと(第6話)。


 チョコを用意したものの、恥ずかしくてなかなか手渡せない小紅。

 そんな小紅に向かって、真白がニヤニヤしながら言う。

真白「つまり、白夜を異性として意識し始めている証拠ですよね」

小紅が叫ぶ「そういうこと言うから、ますます緊張するんだろ!」


 ……悪気がないのはわかるのだが、いつも一言余計な親戚のお節介オバサン」風のふるまいである。


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 さらに、小紅が自分の恋心を自覚したときのこと(第9話)。


 小紅は、「『私たちが許嫁であることを秘密にしてほしい』と頼んでいたけれど、それは冷やかされるのが恥ずかしいからで、白夜のことが嫌いなわけではない」と、白夜に伝えようとする。

 奥手の小紅からすれば、これはもう実質的な愛の告白だ。

 恥ずかしくて恥ずかしくて、彼女は顔を真っ赤にする。


 ところが、白夜は鈍い男である。

 小紅が何を言わんとしているのか、なかなか理解できない。

小紅は顔を真っ赤にして「……えっと、だから、許嫁なのが嫌なんじゃないと言うか……」

白夜はまだわからない「……?」

小紅「だからぁ!」

そこへ真白がやってきて、冷静な口調で「だから、小紅も白夜のこと好きって言ってるんですよ。鈍いですねぇ」

小紅が驚く「うわあっ!」

真白はあくまで冷静に、白夜に向かって「よかったですねぇ。ついにきましたよ、デレ期です!」

ようやく事態を理解した白夜が息をのむ「ハッ!」

小紅は恥ずかしさのあまり混乱「そっ、そういうことでは!ううっ……」

 白夜は歓喜。

 しかし、彼はどう反応していいのかわからない。

真白はそんな兄に解説してみせる「いいことですよ!レベルが上がったようなものですよ」

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 これ以外にも、白夜に向かって「もうすぐホワイトデーですよ!白夜の器量の見せどころです!バレンタインに小紅にチョコをもらったでしょ?今度は白夜からプレゼントをあげて、一気に距離を縮めましょう!」(第9話)とアドバイスしたり、小紅に対して「まぁ、デレたならデレたなりによろしくお願いします」(第10話)と挨拶したり……。

 このお節介ぶりである。


【顔③-1】子どもっぽい


 ここまで見てきた通り、真白は幼いながらも、その言動は妙に大人っぽい(「大人」というよりも「オバサン」という方が適切かもしれない)。


 ……が、しかし!

 何だかんだ言いながらも、やはり彼女は9歳の幼女なのだ。

 ふとした時に、子どもっぽいところが露わになる。


 以下、この「ふとした時に露わになる子どもっぽいところ」の具体例をいくつかご紹介しよう。


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 まず、味覚が子どもっぽい。

 第1話の早々、小紅お手製のカレーを食べた真白が悲鳴を上げる。

 よほど辛かったのだろうと思いきや……小紅曰く「いつもよりかなり甘くしたつもりだったんだけど……」。


 また、テレビ(ニチアサのアニメ?)に合わせてダンスをしたり、様子を見にやって来た母が実家に帰る際には寂しそうな表情を浮かべたりしている。


 あるいは、白夜に「めっ!」と優しく叱られただけで、「白夜が怒ったぁ!」と号泣してしまう(第11話)。


 さらに、嘘は下手だし、白夜曰く「真白は内弁慶だし、わがままだから、自分の思い通りにならないような人と一緒にいるのが苦手なんだ」(第3話)。


 そして、たまたまテレビで見かけた宇宙人やUMA(未確認生物。ネッシーなど)の実在を信じ、怯え……ところがアレコレ調べている内に興味を持つようになり、いまはUMAのフィギュアをコレクションしたり、宇宙人が登場する映画を観たがったりしている。

 このコロコロ変わる態度がじつに子どもっぽいと言えるだろう。


※UMAのフィギュアが入った「エッグチョコ」を収集する真白。


【顔③-2】ド田舎出身


 真白と白夜は、小紅らと同居するまで山奥に住んでいた。

 そこは、「信号が1つもない(隣町に1つあるだけ)」なんて寒村だ。


 真白は、普段は大人っぽくツンと澄まし顔をしているが……ふとした時に「ド田舎出身」ゆえに取り乱すことがある。


 上述の通り、このギャップが彼女の魅力なわけだが……さて!

 以下、この「『ド田舎出身』ゆえに取り乱す」エピソードをいくつかご紹介しよう。


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 真白が取り乱すのは、主に食べ物に対してである。

 「おやつといえばせんべいか漬物で、洋菓子なんてほとんど食べたことがなかった」というド田舎で育った彼女は、洋食や洋菓子に憧れを持っているのだ。


 例えば、小紅がスコーンとクロテットクリームを作ったときのこと(第2話)。

 真白は精一杯冷静を装いながらも、期待に頬を染め、声を上ずらせて「……なっ、なかなかできた嫁ですね……英国の菓子を作れるだなんて……」


 あるいは、食パンとサラダの朝食に歓喜したり、菓子屋を訪れたときには「さすが都会は違いますねぇ!」(第6話)とその品揃えに感嘆したりしている。


【顔③-3】紅緒にしつこく追いかけ回される


 紅緒はシスコンである(詳しくは第9回)。

 彼女は実妹・小紅を愛しているが、それと同じくらい真白のことも溺愛している。


 一方、真白はそんな紅緒が苦手だ。


 しかし、紅緒は異常にポジティブで「真白ちゃんの態度は……『嫌よ嫌よも好きの内』ってヤツですよね!」(第9話)なんて言って、真白を追いかけ回す。

 かくして、真白は悲鳴を上げて逃げ回るのだった……。


※紅緒にベタベタされて嫌がる真白。


 普段は大人ぶっている真白が、血相を変えて逃げ回る!

 上述の通り、このギャップが真白の魅力なのだ。


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 以上、本記事冒頭で申し上げた真白の「3つの顔」について、詳しくご説明してきた。


※再掲



 続いて、「この「『3つの顔』が猛スピードで入れ替わる具体例」をご紹介するが……それは次の記事で!


続きはこちら★

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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

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