ピピロッティ・リスト あなたの眼はわたしの島
水戸芸術館、閉幕間際の『ピピロッティ・リスト あなたの眼はわたしの島』展に行ってきました。
実験的な映像表現を探求する、1962年スイス生まれのピピロッティ・リストの個展です。随分前から楽しみにしていましたが、コロナ感染拡大の影響で、8月上旬予定だった展覧会のスタートが、9月下旬と大幅に遅れ、約1ヶ月弱で先日閉幕しました。
会場の水戸芸術館の設計は建築家の磯崎新さん、館長は指揮者の小澤征爾さん、理事長はデザイナーの森英恵さん、と凄い。館は主にコンサートホール、劇場、ギャラリー、広場の4つで構成されています。
今回は美術展ですので、もちろんギャラリーへ向かいます。
一歩足を踏み入れると、そこには夢のような世界が広がっていました。
ギャラリー展示の様子です。
展示は、ソファやベッドでくつろぎながら、リラックス出来る物が多かったです(正直、我が家より、ゆっくり出来た)。
展示室は天井から床まで、何処を切り取ってもリストのイリュージョン。非日常を感じるには最適な展覧会でした。心地よい音楽や流水をテーマにした映像、インスタレーションが多いことが癒やしとなったのか、嬉しい事に見終える頃には、大分心と体がすっきりと元気になっていました。
こちらで作品の動画が見られます。
屋外展示の様子
干されているのは、使い古しの下着。夜になるとパンツ達が中のライトに照らされて輝きます。タイトルは『ヒップライト またはおしりの悟り』。使い終えた物を再生し作り替える、エコの意識がリストの作品には息づいています。
水戸芸術館のシンボルタワーと下着のコラボ写真。リストの作品のおかげで、ユニークな一枚になりました。
こちらは、購入したミュージアムグッズのマスクとポスカ。リストの作品の一部をプリントしたマスクは、リボンで長さが調整出来ます。図録は人気があって売り切れだったので、取り寄せる事にしました。チケットの半券が二枚あるのは、後日おかわりしたから。本当に楽しい展示で、帰りたくありませんでした。
館内は撮影OK。インスタ映えしそうな作品ばかりだからか、若年層のお客さんが多かったです。
久しぶりの美術館。ゆったりと心が解放される、想像以上に癒される展覧会でしたし、好きな作家がまた増えました。後は注文した展覧会図録が、届くのを楽しみに待ちます。
最後に秋晴れの空の下の、芸術館をご覧下さい。
2回目に見に行った時は、凄く良い天気で、屋根の上に干してある、パンツ達が素敵に映えていました。
ピラミッドと下着のコラボも、もう2度と見られないかもですね。