読書記録「黒い家」
今日の1冊は貴志祐介さんの「黒い家」を紹介します。
〜読後の感想〜
「ホラー」という文字だけで手に取りましたが、これは「幽霊が出てきて怖い!」という怖さではありません。
どちらかというと、人間の内面からくる怖さという印象の作品でした。
保険会社の闇の部分、また人間にはサイコパスと呼ばれる人間がいて、【彼ら】【彼女ら】のような存在がいかに危険な存在であるかが、論理的に語られています。
今の現代社会にもこのような人間がいるのかもしれない…もしいたとるすなら、自分が出会う確率はどのくらいなんだろうか…と考えてしまいました。
これを読んでいると本当に怖いのは人間なんだろうな〜と思わずにはいられないです。
物語の後半はどんどん人が死んでいくし、主人公の後ろからゆっくりと犯人が近づいてくるようなゾクゾクとした読み心地は鳥肌モノでした。(この辺はホラーっぽいですよね)