「肉まん」「ピロシキ」「ミートパイ」
好きな食い物のジャンルの一つとして……「肉まん」「ピロシキ」「ミートパイ」を上げることにしている。
中国、ロシア、イギリス……と由来の国はバラバラだが、なんとなく共通点はご理解頂けるだろう。
「ピロシキ」は地元のパン屋で美味いという評判を信じたのだが……おいおい、油っぽくて、いただけない。
「ミートパイ」も別なパン屋で買ってみたが……とにかく「具」少ない。
「肉まん」に関しては……色々美味しいという噂も耳にするが……僕はあまり色んな奴を食い比べたことはない。
高校時代は……お袋がよく買ってきてくれた「アスター」の肉まんが好物であった。
今思い出しても、味付けもクドクなく……なによりも「餡」がたっぶり入っていて……二つも食べると満腹になったものだ。
ギンナン入りというのもあったが……僕は普通の、単純な方が好みであった。
まあ「アスター」程度なら、ちと足を延ばせば買えそうなのだが……とにかく面倒くさい(^O^)
仕方がなく、近場のスーパーの「中村屋」の六つ入りを買ってくるのだが……去年の暮れ、つい間違って、半分は「あんまん」というのを買ってしまった。
実は、「あんまん」は大嫌いなのだ。気づいたのが封を切った後だったので、泣く泣く口にしたのだが……「絵」になる世界とは別口ながら……まさに涙と共に食べた「不味さ」であった。
ところが……今年に入ってから、当の肉まんを食う気がしない。
物凄くケチクサイことを言って恐縮なのだが……日に日に「餡」の量が減っているように思えるのだ。分厚な薄皮(?)に「餡」を塗って食っているというふぜいである。
大きさを多少犠牲にしても……もちっとバランス的に「餡」を増量して欲しいものである。
とにかく僕はパン等に何かを塗るにしても挟むにしても……「たっぷり」が原則なのだ。
ジャムもバターも、滴り落ちる位でないと満足できない。
薄いハムがたった一枚のパンなど、僕は断じて「ハムパン」とは認めない。
実は上記のジャンルの「みなし」として、食パンにミートソースを乗せて食べるのが好きなのだが……これは人気のある「青の洞窟」みたいのではなく、子供向きの「キューピー」とか「ママー」の、ちょっと子供向きで、たっぷり入った缶詰めを選んでいる。
もちろん、一缶すべて平らげる。
思えば、僕は子供の頃……「ごはんが嫌い」という作文を書いたことがあった。内容は至って幼稚で……要は、日本人は貧乏なので、沢山「肉」が食えず、ご飯でカサマシして食べる民族である……云々。
一度駄々を捏ねて、コンビーフの大缶を炒めたのを、コッペパンに挟んで食べたことがあった。満足したのは言うまでもない。
考えてみると……僕はこの当時から、「食」に関しては、全く成長していないのだ。