ファッションって、なんだろう?
僕は別にファッション通ではないが、全く無頓着とも言えないかも知れない。
もとより、服装などは人の視線よりは、自分が気に入ったコーデに如くはないと思いつつも、知らず……それなりの流行は意識してしまうらしい。
ファッションの流行などは所詮、資本主義のことだから、どこぞの業界が指導率先しているのだうが、……確かに、ある種の「洗脳」が効果を発揮して、自らの装いを自己批判する傾向にある。
こんなファッションはすでに古い、ダサい、オジン臭い等々……ついこの間まではカッコ良かった服装の価値が、がた落ちするのも珍しくはない。
ならば……以前「カッコ良い」と感じていた感性が間違っていたのだろうか?
そんなはずはないだろう。
それを単純に「時代の空気」みたいに表現すれば、ま、カッコ良いのかも知れないが、そこにはどこかコジツケがあるようにも思えるのだ。
当然、社会全般の空気感といったものがファッションに影響を与えることもあるかことは認める。
かっての反戦ムードやヒッピー、無気力、バブル、低成長、性差からの開放……いろんな要素が絡み合って、ファッション業界に彩りを付与するのだろう。
当然、身に付ける側から言っても、長らく同じ傾向が続くと、つい惰性に堕ち、目新しいセンスに光を求めたくもなる。
現に、ファッションなどは所詮、長いか短いか、ピッチリかダボダボか……といった流れが、ほぼ二十年の周期で繰り返されるらしい。
要は、最先端は案外、一般人には古くさく見えたり、古くさいのが実は最先端だったりする傾向もある。
だいたい流行というのは、流行り始めの頃は、ファッションに敏感な連中が着こなしていて、やたらカッコ良く見えるものである。
昨今で言うならば、「ワイドパンツ」など、流行り始めの頃は確かに新鮮に見えたものだが……今では、全く似合っていないオジンや低身長の輩まで、流行だからと身に付けている。言ってみれば、UNIQLOで売られるようになると、業界が在庫を抱えていくら気張っても……もはや流行は末期と言わざるを得ない。
それでも中には、この体型を誤魔化せるファッションがお気に召しているのか……今どきワイドパンツではなくスキニーなんぞを彼氏が穿いてきたら、デートしないという女子も多いという。
ここまで洗脳されていると、何をか言わんやだろう。
先にも触れたが、すでにワイドの流行は末期であり、海外のファッションショーなどでは……再びスキニーに注目が集まっているとも聞く。
当然、この傾向に飛びつくのは、イノベーターだろうし、太ももが細い等、限られた人達かも知れない。
もしかしたら来年あたりは、ワイドパンツがダサく見えて……かってのスキニーを引っ張り出す人もいるだろうが……時既に遅く、ウエストや太ももがピチピチで入らない、という悲劇も起こり得るだろう。
個人の意見ではあるが……ファッションはもっと自由であって欲しいと考える。
流行っているかどうかの価値基準ではなく、その人に似合っているかどうか……それが一番の基準になって然るべきだろう。
ファッションとは、見てくれとの協調と同時に、為人ともリンクすべきであって、敢て似合わない装いは避ける方が良さそうである。
そう、ルパン三世には、ワイドパンツは穿いて欲しくないのだ(^O^)
その点、食い物などは案外自由で、包容力がありそうである。
少なくとも、ポテチなど、ノリ塩かコンソメ、どっちが好きかで、デートが拒絶されることはないだろう……