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報道の裏

 僕は昔から、日本の報道はあまり信用していない。
 
 特にテレビなど、当然報道していいニュースを無視し、ニュースとも言えない芸能ネタなどに時間を裂く。
 いちいち事例を論うつもりもないが、思い当たるフシはあるだろう。

 なぜか?

 メディア側の忖度もあるだろうが……結局は「権力」の隠然たる圧力に違いない。

 単純な動機である。生活に忙しい庶民は、たぶん報道もされない事案などに考えは及ぶまいと考えているのだろうか?
 報道の自由さで見ると、日本の新聞は世界で、なんと70位なのだから呆れるほかない。
 日本の新聞なんぞより、いっそThe New York Timesなんぞチラ見したほうが、よほど真実に近い。

 しかし、今はネットの時代である。テレビの報道としては無視されても、我々はこれを知ることが出来る。
 もとよりネットの情報とは諸刃の剣で、いっそ重要な事実をねじ曲げ、とんでもない方向に誘導しようとする意図も多く見られるし……時には、ネットにすら乗らない事実も沢山あるはずだ。

 それでも、ある程度……「事実」をあぶり出すことは出来そうである。

 僕のようなへそ曲がりは、マスコミが隠そうとするからには、何か逆に面白いことがあるかも……と思ってしまうのだ。

 折しも、選挙が近い。争点はやはり裏金問題の他、即生活に繋がる経済に関する問題らしいが、財務省の屁理屈にうんざりしていたところ……テレビが隠した情報を掘り起こしてゆくと……ラスボスたる「権力」と対峙する動きが散見されるのだ。
 
 一つの例として、消費税の問題が出てくる。
 不景気な時は消費税は上げないという、アメリカ流の合理主義とは真逆のことを、財務省はごり押しした事実が浮かんでくる。

 なぜか?

 庶民が困るほどに、「権力」は肥えるという理屈である。

 メディアが隠そうとすればするほど……それまで無関心だった人間が、思い掛けない面白さを発見してしまうことになるのだ。

 僕は元来、政治には無関心で、無党派……にもかかわらず、今回の情報無視のメディアに感化され……一つの明確な意思を以て投票に行くつもりである。

 

貧乏人です。創作費用に充てたいので……よろしくお願いいたします。