儘・詠叢 初夜
肉体が求め合う極上の夜
渇いた魂が合一するとき
熱い吐息が交わり合い
燃え上がる情熱の炎
裸になった二人の肉体
慎ましい色香に酔いしれ
互いの醸し出す誘惑に
理性を失う有頂天
唇を重ね求め合う舌先
熱情たぎる濡れた曲線
互いの好奇心に火をつけ
愛の夜を深く染めあげる
ねっとりとした蜜の香り
肌の奥底から滲み出す
愛液に濡れるひだの輪郭
官能の園の入り口
乳房の膨らみを手に含み
親指で愛撫する乳首
背筋が震え快感が走る
絶頂へと導く愛のしるし
太股の内側を這い上がる手
恥丘に吐息を当てる吻
一心不乱に愛撫を重ね
脳裡の淫欲のねじれ
男根と蜜壺の出会いとき
剥き出しの官能に酔う
この上ない極上の愉しみ
聖なる夜の賜り物
互いの体温を確かめ合い
粘膜から滲む濃密な蜜
蠢く欲望に身を委ねれば
夜の帳は下りて行く
二人掛かりの愛の震え
全身でその余韻を感じ
愛する人の内に宿り
無上の喜びに満たされる
忘我の境地での合体
生ける者の拠り所
互いの営みが響き渡る闇
儚い慈しみの賜物
一瞬一瞬が永遠のように
感じ入る至高の瞬間
終わらぬ愛の営みを重ね
底知れぬ至福の海に
肉欲の行き着く果ての夜
愛する人との生々しい情事
濃密な体液の香りが立ち込め
官能の淵に落ちる
灼熱の情火に身を焼かれ
次々と襲う快楽の波
二人でなきたてる嬌声は
愛の証しの喘ぎ
互いの吐息がひとつに溶け
痺れるほどの肉体の接触
肌理の中に宿る愛の痕跡が
永遠の絆を刻みつける
肉体の合わさりの先に待つ
愛の終着の大いなる喜び
命からも大切な形見を
体内に宿す二人の営み
夜の淫猥な誘惑に身を任せ
繰り返す秘めた愛の営み
動物的な本能の向こう側
永遠の愛に込められた意味
絡み合う二人の肉つきの夜
生命の源泉から湧き出る
濃密なる蜜の求め合う逞しさ
世の儚い一時の至福
官能の夜を受け入れるとき
二人だけの世界に包まれる
終わらぬ営みを重ねて行き
宇宙の根源を見る思い
全身全霊を傾けての愛撫
未だ触れぬ領域の探求
たとえそれが卑しくともなお
愛の渇きに酔いしれたい
聖なる祭儀に酔いしれる夜
唾液と体液の絡み合う
濡れた隙間から溢れ出す蜜
永遠の命の証しとなる
情事の限りなき絶頂ときに
互いの命を見つめ直す
新しき命への想いを寄せ
聖なる喜びに溺れてゆく
夜の間伺い尽くした肉体
互いの最も隠れた部分まで
探り尽くし好奇心を晴らし
命の始まりを祝福する
体液が渇く満たされぬ愛撫
渇きを癒す濃密な出会い
愛の営みに身を任せれば
至福の果てしない賜り物
蜜で濡れた紡錘の奥から
次世代への門が開かれる
大いなる宇宙の真理は
その門の向こうに極在り
過ぎ去りし時の輪を超え
未だ眼にせぬ領域に至る
互いを求め合う終わりの無い
愛の夜への希求は尽きない