サードカルチャーキッズ
多様な海外ルーツを持つ子供たちが 増えている。
そして、その多くが、ある時期になると、
アイデンティティーに悩まされる。
私は何人?
私は何者?
私らしさって何?
海外ルーツは1つとは限らない
母方、父方、さまざまなバックグラウンドを もつ子供たちもいる。
両親の母国とは違う 第三国に住む場合もある。
かれらが 聞かれて困る質問は 何だと思いますか?
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「お国はどちらですか?」
え?なんで?
と思うかもしれません。
でも、親のルーツや育った環境によって
多様で複雑なんですね。
しかも、日本語教育で 初級の教科書に
必ず ある質問です。
これを 日本語教師が 何のためらいもなく
聞いてしまっていることが 多いのではないかと思います。
「どちらから?」や「ご出身は?」なら、どうでしょうか?
国を限定しないので、答えやすいかもしれません。
(「出身」は、ちょっと難しい言葉ですが)
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「サードカルチャーキッズ」の定義:
両親の生まれた国の文化を第一文化、
現在生活している国の文化を第二文化とし、
この2つの文化の間で、
特定の文化に属することなく
独自の生活文化を創造していく子どもたちのこと。
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人によっては、文化のルーツは 2つどころではないと思います。
きっと、これから様々なルーツを持つ子どもたちが
新たな価値の創造をしていくのでしょう。
わくわくしませんか?
でも それを可能にするのは、
「多文化共生社会」だと思います。
違うことを 敬遠したり 排除したりするのではなく、
面白がることができたら 楽しいですね。
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それぞれの強みを 活かし
足りないところを 補い合う。
困っている人がいたら 助ける。
まちがいを みんなで叩くのではなく
許して 見守る。
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そんな 優しい社会が いいですね。
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オバマ元大統領も、
サードカルチャーキッズでした。
幼い時から、多様な文化を経験したことから
偏見を持たず、みんなの違いを認め、
なおかつ 調和を図る能力が 培われたのではないでしょうか。
だからこそ、
人種のるつぼのアメリカ合衆国の大統領にまでなったのかもしれません。
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「サードカルチャーキッズ」について
興味を持たれた方へ おすすめの本です。