【心理学】心の攻略本を作る Vol.4 #ストレスコーピング
①人は「ストレス」と友達になれるのか?
友達にはなれません。
見出しから期待させて申し訳ない。
でも、例えばの話だ。「クラスの嫌な奴」とか「職場のクソ上司」とか、ストレスの権化みたいなのと仲良くなれると思うだろうか?
絶対無理だろう。「ストレス」とはそういうものだ。
しかし、現代人はストレス社会に溺れそうになっている。
これでは息が詰まって死んでしまうぞ。
さて、どうするのか。
それが、今回のテーマだ。
じゃあ「ストレスとの付き合い方」について学んでいこう。
②「解決するか」「発散するか」
今回の記事のサブタイトル「ストレスコーピング」とは、「ストレスに対する意図的な対処」のこと。つまり、「ストレスとの付き合い方」と考えてもらっていいだろう。
これには2種類ある。
第一、「問題焦点型コーピング」とは、ストレスを生み出す原因そのものに働きかけることだ。原因というのは、「クラスの嫌な奴」とか「職場のクソ上司」を想像してくれればいい。
コイツらがストレスの原因なんだから、原因を取り除いてやればストレスを感じずに、平穏無事に生きていけるのになあ! ということ。
まあ、物騒な想像はしないでほしい。
現実的に対応するとすれば、会社の人事に相談するとか、パワハラで訴えるとか、イジメなら教育委員会に報告してやるとか、そんなところ。
具体的に解決に動き出すことだから、ぶっちゃけた話、そんなことできれば苦労しないというものだ。日々のストレスに悩んでいるような人は「問題焦点型コーピング」を知ったところできっと何も変わらない。
第二、「感情焦点型コーピング」とは、ストレス感情(怒り、悲しみ、苦しみ、不満)にアプローチする方法だ。たぶん、こっちのが簡単。
問題の先送りといえば印象悪いが、世の中の問題なんて大半は解決できないので諦めてもいい。
だって「クラスの嫌な奴」とか「職場のクソ上司」なんて、どこに行ってもいるものだろう。大前提として、ストレスの原因は尽きないのだ。
というわけで、ストレスから離れることを考えましょう。
あなたの一日の中で「最もリラックスしている瞬間」を思い出してほしい。お風呂か、食事か、睡眠か、読書か、音楽か、ゲームか……思い当たるなら、それがあなたの「感情焦点型コーピング」です。
つまりは、気晴らしが必要なのだ。
何かに没頭している間は、嫌なことを考えずにいられる。
その時間を意識してみてほしい。甘えてるとか、怠けてるとか、そんなことは考えなくてもよろしい。物事には順序がある。
具体的に頑張るのは、元気になってからでいいだろう。それから「問題焦点型コーピング」でも試してみたらいいのだ。
筆者の知り合いが言っていたが、ストレスで身体を壊して、休職している間に好きだった「アニメ」「ゲーム」「マンガ」「ラノベ」に没頭したらしい。すると「こんなに楽しいものだったのか!」と、活力を得たそうだ。
その後は会社を退職して、すぐに転職活動、今も元気に働いている。
見事な切り替えだ。「感情焦点型コーピング」→「問題焦点型コーピング」の順番で、見事気持ちのどん底を切り抜けた。
当時を振り返り、「感情焦点型コーピング」に取り組んでいた頃の彼は「環境に甘えている気がして嫌だった」と言っていた。だが、実際に問題を乗り越えた今では「自己肯定感が高まるきっかけになった」と言っている。
偉い! とても偉い! ストレスを成長の機会にしてしまった!
長くなって申し訳ない。
今回の記事の要点はこうだ。「気晴らしを覚えろ!」である。
世間は冷たい。誰も自分の機嫌なんか取ってくれない。だったら、自分の機嫌は自分で取るしかないだろう! 楽しいことやって! 元気出して! それから問題の解決に努力していけ!
実は、筆者も最近、イライラすることありました。
自分は悪くないし、だから、どうすることもできない。
気晴らしして生きていくしかない。
いいことないね、まったく。
なんか「美味しいものでも食べに行こう」かな。
これが筆者の「感情焦点型コーピング」ということで。
では、次回「心の攻略本を作る Vol.5」につづく。
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