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「まちづくりに興味がある」人々に向けた、いくつかのこと。
「まちづくりに興味がある」という言葉を聞くと、どうやったらその言葉を揺らすことができるかなあ、とよく思う。
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「まちづくりをしている」と言われる僕たち(少なくとも僕)は、「まちをつくっている」という表現はなかなか傲慢だなあと思っているので、自分で「まちづくりをやっています」と言うことはない(自分の仕事の説明が面倒なときはよく使いますが、笑)。
そういう「まちづくり」という言葉を揺さぶってい
「ただいる」ことの価値について
シェアハウスという場をしていると、「ただそこにいる」ということが、極めて高い価値を持っている、ということがじわじわと分かってくる。
私たちは、「ただいる」ことから、一体何を受け取っているのだろう。一体そのことの、何が価値なのだろうか?
誰もいないリビングに、人は自然に集わない。
でも、そこに誰かがひとりいるだけで、なんとなくリビングに行ってみようかなあ、ちょっと話をしたくなったらリビングに行
社会構想試論の全体像―「自由な社会」を実装するために
こんにちは、森一貴と申します。
現在構想している社会の全体像を以下に示します。詳細な議論は今後も引き続き詰めていきますが、皆さんの意見を受けとりながら議論を詰めていきたいので、ぜひみなさんの意見や、おすすめの本のご提案などいただけたら嬉しいです。特に※に記しているような未検討の点について、みなさんの意見も取り入れながら議論できるといいなと思っています。(あと、本書きたいです。)
文章が1万50
あなたが最も美しいと思うことはなんですか?
2021年7月1日、30歳を迎えました。いまだに足場もおぼつかないままですが、このままずっと、自由に軽やかに生きていきます。
さて、せっかくの記念すべき日なので、森は一体、何をしたい人なのかについて、ここで書いておきたいと思います。
自由、発露、重なり合い自由とはなにか、を最近ずっと考えています。
「自由に生きる」「自由気ままに暮らす」みたいな言葉を思い浮かべてみます。それって、なにかものす
計画的偶発性: 予想外のキャリア機会を構築する / Planned happenstance: Constructing unexpected career opportunities
※本記事は、森が日々頑張って読んでいる論文を、頑張って英語でまとめ、それをさらに日本語に翻訳した記事です。
https://medium.com/@KazukiMori/read-planned-happenstance-constructing-unexpected-career-opportunities-ebadb5439294
Planned happenstance: Construc
産業集積論/地域イノベーションシステム論における学習地域、ローカル・ミリュー、集合的学習過程
'90頃から、経済地理学とかそのあたりで、いわゆる「産業集積がどう」という話から、「知識とイノベーション」の話へと議論が変化。そのあたりで生まれてきたのが地域イノベーションシステム論。名詞群が魅力的なのでざっと論文をチェックして流れや語などをまとめました。
主なワードと論者主な言葉や論者として
・Learning Region 学習地域:Richard Florida 1995, Asheim
わたし、あなた、よわさ vulnerability
「みんなで舞台に立とう」の取材に行ったときのことを思い出す。
こうすべき、ではなくて、自然とそうであること。いやなことはいやであり、恥ずかしいときは恥ずかしいのであり、楽しいときは楽しいと表現すること。それを隠して、よく振る舞うことが「社会的である、社会性がある」と見なされる世の中。おそらく、そうではないこと…感情がそのまま表出してくることは、Vulnerableだ(ここではそれを"よわさ"と呼
コモニング Commoning とはなにか?
本記事は、コモニング commoning とはなにか?という問いに答えつつ、その議論の全体像を可視化することを目的とした記事です。
コモニング commoning は、2008年にPeter Linebaugh「The Magna Carta Manifesto」によって社会に広まった、新しい概念です。しかしコモニングを考えるためには、「共有地の悲劇 the Tragedy of the Com