歯科医良好
歯医者さんに対して特に抵抗感はない。個人的には痛い思いをしたことがないのでトラウマもないし、多少の痛みや音くらいなら耐えられる自信があるからだ。それに歯の審美治療は、痛みやコストを伴ってでもなお重要なことだと思っている。
歯並びや健康な歯の有無って、人間の第一印象に非常に大きな影響を与える。大人になるにつれて、そのことに気づかされる。それなら時間があるうち、歯の矯正が効きやすい若いうちのほうがいいに決まってる。
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でもちょっとだけ、歯医者さんに行くことが怖いと思うことがある。
それは、「歯の治療中に口の中にドリルを突っ込まれたらどうしよう」という不安が、頭の片隅にずっとうっすらこびりついているからだ。
アウトレイジという映画は、世の歯医者嫌いたちにトドメを刺したと思う。歯医者での痛みや音がすでに怖くて嫌いだというのに、いざ目を開けたらこんな風景が広がっていて、さらにドリルを無防備な口内に突っ込まれるかもしれないことを想像すると、歯医者嫌いが一層加速すること間違いなしだ。あの映画はきっと歯医者アンチが関わったに決まっている。
歯医者さんは私たちに気を遣って、目隠しに布をかけてくれたりするが、実はそれのせいで恐怖が倍増していたりする。視覚で得る情報って実はかなり多くて、それがひとたび奪われるだけで私たちは何も出来なくなる。
対策案としては、視覚が完全に遮断されてしまう布ではなく、メッシュのアイマスクなどがいいと思う。これであれば、歯医者さんと目が合ってしまう気まずさもないし、視覚が完全に奪われることへの抵抗感も軽減できる。歯医者さんで敗者が生まれることもなくなる。まさにウィンウィンの関係。
しかし、口内を照らすライトがメッシュ生地だと貫通してしまうのでそこが難しい。メリットとデメリットがあるが、うまく落とし所を付けられないものだろうか。
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大した口内のケアもせずに二十年以上生きてきたが、幸運なことにまだ虫歯になったことはない。毎日歯磨きを一応していることが功を奏しているのだろうが、他に特段心掛けていることはない。唾液の成分には虫歯を予防する効力が含まれている、ということをよく聞くが、私の唾液はきっと有能なのだろうと言い聞かせている。
社会人になって早4年が過ぎ、身体のあちこちをケアする余裕と必要性が出てきた。もともと万能な体ではないことは重々承知だったので、将来を見据えてメンテナンスをしていかなければならないことは自明だった。要は早いか遅いかの問題だと思う。本当に明日は我が身だ、思い立ったが吉日、予防は行くなら早い方がいい。
歯医者ってコンビニより数が多いらしい。確かに私の街にはコンビニより歯医者の方が多い気がする。だって、私が通っている歯医者に行くまでに別の歯医者を2軒通るし、ファミマよりもよっぽど「あなたとコンビに」だし、セブンよりも「近くて便利」だ。
フラッとホットスナック買いに行くくらいなら歯医者に行け歯医者に。