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育て直し 1987年 12月27日(日) 2歳2ヶ月 『見通しの声かけ』は「やりとり」になっているから、効果がある
【日記】
梓は、場面切り替えが悪くなかなか寝ない。やっている遊びをなかなか止めようとしないので、寝ないのだ。無理やり止めさせると、怒ったり泣いたりして結局寝ない。悪循環になっている。
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仕方がないので仕事の研修で学んだ「~したら、~するよ」という見通しの声かけをここしばらく使っていた。上手くいかないときも多かったが、うまくいく日もあった。よく考えてみると、見通しの声かけが成功したときも、声かけはいつも親側からだった。
しかし、今日は、自分から「この本読んだら、パジャマ着る」と言いして驚かされた。①👨🎓 もちろん、その後その通り行動していた。見通しの声かけは、効果ありだ。自分で、決定しているからかもしれない。
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田舎のおばあちゃんが、胃がんの手術をした(早期発見で、薬でも良かったが、おばあちゃんは手術を選んだ)。だから、急遽久美子だけが急に田舎へ里帰りすることになった。今日から29日まで買える予定だ。年末なのに、なんか大変。シッチャカメッチャカだ。
お母さんがいないので、梓は久しぶりに私と一緒に寝た(添い寝)。今朝、機嫌よく起きてきた。「ああ良かった、お父さんと寝ても問題なかったんだ」と安心しているような顔だった。
しかし、パジャマを着替え終わると、お父さんの枕を遠くにほっぽり出すと、お母さんの枕をわざわざ持ってきて、きっちりと自分の枕の横にセットしていた。そして、澄ました顔して1階へ下に降りていった。👨🎓② 「今晩は、お母さんと寝たいという意味だろう」と解釈した。でも、…。
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【解説】①
『見通しの声かけ』ですが、これは「やりとり」の初期バージョンなのです。だから、効果的なのです。
「~したら、~するというのはどうですか?」
「いいですよ。」
「じゃ、もう少し、~しててもいいですよ。」
これを「~したら、~する」という短縮した言い方で使っているのです。
まだ、「やりとり」ができない幼児には使いやすいのです。
絵本を見ていて、なかなか寝ないときの例を、見通しの声かけバージョンと「やりとり」バージョンを書きます。
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【セリフ】見通しの声かけでは…
父「まだまだ絵本見たいと思うけど(「共感」)、9時になったのでそろそ
ろ寝る時間です(「覚えて」)。」
子「・・・(もう?)」」
父「だから、この本を読み終わったらパジャマに着替えてネンネしましょう
(見通し=「やりとり」)。分かった?『この本を読んだら、ネンネす
る』だよ。
子「・・・(もっと、本よみたいけど…)。」
父「1回言ってみて?」
子「本読んだら寝る。」
父「よく言えたね。じゃ、もう少しその絵本読んでてもいいよ。」
【セリフ】「やりとり」にすると…
父「まだまだ絵本見たいと思うけど(「共感」)、9時になったのでそろそ
ろ寝る時間です(「覚えて」)。」
子「えー。もう?」
父「だから、この本を読み終わったらパジャマに着替えてネンネしましょう
(「やりとり」)。どうですか?」
子「本読んだら…、うーん、いいよ。」
父「じゃ、その絵本読んだら、パジャマに着替えてね。」
子「分かった。」
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【解説】②
これは、怒るようなことではありません。単に「昨日はお父さんと寝たけれど、今日はお母さんと寝よう」と思っているので、そのように変な行動をしただけです。もう、お分かりのように、思いを行動で表現しているので、言語化する必要があります。
それと、お母さんがまだ帰ってこないので、今日もお父さんと寝ることになることを「想像」「共感」「覚えて」で説明しましょう。そうすると、寝るときになって「お母さんがいない」と怒ったりしないでしょう。
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【セリフ】
父「お母さんの枕を持ってきたということは、今日はお母さんと寝るつもり
だということだね(「想像」)。」
子「そう。」
父「お父さんは、残念だな、今日も一緒に寝たかったな。でも、お母さんが
いないので寂しいんだね(「共感」)。」
子「お母さんがいい。」
父「でも、枕を持ってきてもそのことがよく分からないので『今日は、お母
さんと寝たい』と言わないとダメだね(「覚えて」)。」
子「今日、お母さんと寝る。」
父「そうだね。お母さんと寝たいね(「共感」)。」
子「お母さんがいい。」
父「でもね、お母さんは、まだ田舎から帰ってこないの。あと、2回お父さ
んと寝ないといけないの(「覚えて」)。」
子「ええ、2回?」
父「そう、後2回ね。そしたら、お母さんが帰ってくるからね。覚えた?言
ってみて。」
子「後2回、お父さん。」
父「そうだね。お母さんが帰ってきたら、お母さんと寝ようね。」
子「お父さんの次、お母さん。」
父「そういうこと。」
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