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育て直し 1988年 9月23日(金) 2歳11ヶ月 新しい知識は、知ってる知識や経験と結びつけて教えないと分からない
【日記】
今日は、私の仕事が休みだったので、朝から近くの一級河川の堤防に散歩にでかけた。散歩の途中、ひっつき虫を見つけたのでイタズラで梓の服に付けた。
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そして「あっ、梓、服に『ひっつき虫』がついているよ」と脅かしてみた。梓は、驚くこともなく、その服に付いたくっつき虫をシゲシゲと見ながら言った。
梓「(この虫)動かないね。」
父「どういうこと?」
梓「だって、虫なのに動かないよ。」
子どもに「ひっつき虫」と大阪の俗称を言ったのは間違いか?👨🎓 初めから『オオオナモミ』という正式名を、普通に丁寧に教えるべきだったか?色々考えた。なんだか、子どもになにか教えるのは、全部難しい。
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【解説】
教え方、やり方が間違っています。子どもがびっくりしたり笑ったりするのは、過去のびっくりしたり笑ったりした知識や経験があるから、それを使って新しいことにびっくりしたり、笑ったりするのです。
この場合は「ひっつき虫」に対する知識や経験がないので、「ひっつき虫が付いている」と言っても、びっくりしないのです(知っていたら、びっくりしたあと、すぐ、もうやめてという反応になります)。
代わりに、子どもは、知っている「虫の知識」で対応しています。だから、話がトンチンカンになっています。
すでに虫を知っている(知識と経験)ことを使って、正しい教え方を書きます。経験と新しい知識を、結びつけていく教え方です。
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【セリフ】
父「服に『虫』がついているよ。」
子「どこ?ほんとうだ。お父さん、取って!」
父「はははは、これは『ひっつき虫』でした。」
子「ひっつき虫????」
父「そうだよ。ひっつき虫と言うけど、実は虫じゃないよ。」
子「ええ?なに?何なの?」
父「それはね、植物なんだよ。正式名称は『オオオナモミ』というんだよ(「覚えて」)。」
子「なんだ、虫じゃないのか。草か。びっくりした。」
父「びっくりしたでしょう(「共感」)。でも、面白いでしょう(「想
像」)?
子「おもしろい。持って帰って、お母さんにつけよう。」
父「(やめておいた方がいいかも・・・)」
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