小学校に『遊び』を取り入れよう 理論編 第3章 学校での《遊び》の遊び方を説明します 2️⃣《班対抗戦》でのやり方
2️⃣ 班体制を利用したイベント《班対抗戦》のやり方
学級運営をして行く上で、班を組みます。その班をうま活用していくためには、班をミニ集団として育てていく必要があります。実際には、学級経営や授業の中で班を活用することで班を育てるのですが、なかなか難しいです。先生の方に、スキルや知識が必要だからです。
しかし、班対抗の集団遊び(班対抗戦)を楽しくたくさんやっていくと、遊びを通して班が楽しく自然に育っていきます。
そこで、隙間遊びではなく、イベントなどで1時間を使って班対抗の遊びをするときの基本的なやり方紹介しておきます。
⑴ クラスを6人6班体制にする。
・クラスの人数によって人数が余ったり足らなかったりしたときは7人班
や5人班ができるので、遊びによっては配慮が必要になる。
例えば「となりはだーれ」は、タイムレースなので人数が
多いと不利
・何か意図もって、日常の生活班を使わないでイベント用の班を編成して
もいい。
例えば、仲の悪い二人を一緒の班にして遊び効果で相互理解
させよう。
⑵ 隙間遊び等ですでにやっているものから、遊びを決める。
・1時間でできる遊びは4つから6つ。みんなでやるものが半分、班長の
指導や班員の協力が必要なものが半分位がいい。
・低学年のうちは先生が決め、選ばさない方がいい。
中高学年で、子ども達の話し合いで決めてもいい。
例えば 全員 …落ちた落ちた 命令ゲーム 方向音痴
班協力…名前呼び 熊が出た わが班万歳
※遊び方は、後に紹介していきます
⑶遊びの説明、紹介。
・隙間遊びでやっているのであれば不要です。
・イベントで、新しい遊びを取り入れたときは、1分程で説明する。
⑷練習・作戦タイム。
・特に班の協力が必要な遊びでは必ず行う。
・これが大事な取り組みです。班が集団として高まっていく仕掛けです。
・先生は、この時間をりようして各班の様子を見まわり、評価を全員に向
かって行う。
例えば、工夫された練習の方法を褒める。
苦手なことがある子どもに配慮していたら褒める。
練習中の失敗を責めたりしていないことを褒める。
新しい作戦を考えていたら褒める。
・子どもの方から作戦タイムの要求を出してもいいことを教えていく。
⑸ゲームを開始。
・同じゲームを何回戦までするかは、事前に決めておく。
・雰囲気や子どもたちの意見によって、臨機応変に増やしてもいい。
⑹第1ゲームが終わるごとに、点数を集計する。
・6班体制なら
1位は6点で大拍手。
2位は5点で中拍手。
以下3位は4点、4位は3点。2位は2点でそれぞれ小拍手。
最下位の6位は1点で「せーの頑張れ。パン」という拍手1回
※全体でやる遊びの勝敗は、残った班員の数の合計で
順位を決める。
・先生からの評価点《ボーナス点》をゲームごとに2点を出す。
➪これも小集団を育てていく仕掛け
➪育てたい方向に、点数をあげる=練習タイムの評価に近い
➪各班は、点数が欲しくて良い集団行動をする
➪1点ずつ2つの班にあげる。 同じ班に2点をあげてもいい。
➪できるだけ4位、5位、6位の班の行動の中でいいところを見つけ
点をあげる。例えば
「誰々は、他の班の子も応援してたから2班に1点。」
「最後失敗したけど、3班は班長さんの指示に班員がさっと従
っていたから3班に1点。」
「負けちゃったけど4班の~という作戦は、いいアイデアだか
ら4班に1点。」
「負けたけれど泣かないで、2回戦頑張ろうと誰々が言ってか
ら5班に1点」
「~君は、泣いたけれど最後まで遊ぼを止めなかったから2班
に1点」
➪大きく点差がついてやる気なくなる班がでないようにする
意味もある。
➪先生の評価の影響を大きくしたときは、評価点を4点にすると いい。
・最下位の一回拍手はこたえるようで、最下位チームの次のゲームのモ
チベーションになる。
➪半分からかうように、半分応援するように拍手1回をする
のがコツ
⑺第2ゲーム、第3ゲームと第6ゲームまで続けていき、最後に得点を集計
して総合優勝を決める。
・ゲーム終了時と同じように、順位によって大中小の少し長目の拍手す
る。もちろん最下位は、一回拍手。
・簡単な賞状や折紙メダルなどの賞品を出してもよい。
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