育て直し 1988 年 3月15日(火) 2歳5ヶ月 「やりとり」で、発達の知識と愛情をためよう!
【日記】
今日は、保育所が発表会の振替で、梓は休みだった。「働く人のための保育所なのに、平日が休みなっていいのか !」と家族揃って怒っていたが、久美子が病院の都合でやすめないので仕方なく、私が仕事を休んで、梓と家で過ごすことになった。
3時に「おやつを出してね」と頼まれていたが、おやつは特別用意してなかった。探し回って、家に残っていたウイスキーのおつまみ用のポッキーを出した。しかし、3本しか残っていなかった。もっと何か買っておけばよかったか、ポッキーがたくさん残っていれば…。
そのわびしい3本のポッキーをじっと見つめていた、梓の一言。「ちょっと少ないと思うけどな」👨🎓 その後、ため息をついていた。当たり前だが、保育所のおやつはもっとあると言っていた。
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【解説】
このシチュエーションは「やりとり」のチャンスです。「想像」「共感」「覚えて」を使ってたくさん話しましょう。話すことで、発達の知識や愛情がどんどん溜まります。
その上、人と人との繫がり方、つまり対人関係がスキル向上していきます。子どもが、話し出したら「やりとり」と覚えておきましょう。
【セリフ】
子「ちょっと少ないと思うけどな。」
父「おやつ少ないと思っているんだね(「共感」)。おやつが少ないと気分
が盛り上がらないもんね「(「想像」)」
子「3つしかない。」
父「そうだね。3本だね(「共感」)。ポッキーだから、3つじゃなくて3本
だよ(「覚えて」)。」
子「3本。」
父「そう。よく言えたね(「共感」)。ごめんね。おやつを買うのを忘れて
たんだよ。今度、たくさん買うからね(「覚えて」)。そのときは、何が
欲しい。」
子「おにぎりせんべい」
父「そうか。おにぎりせんべいが欲しいの(「共感」)。いいよ。スーパー
に行って買おうね。じゃ、『おにぎりせんべい、買ってください』と言っ
てください(「すみません」)。」
子「おにぎりせんべい、買ってください。」
父「いいよ。たくさん買おうね。」