育て直し 1988年 8月1日(月)2歳10ヶ月 新しいものは「使うか、使わないか」ではなく「使い方だけを覚えて」と言う!
注)日記が、少し跳んでいる。11ヶ月の七瀬と2歳10ヶ月の子どもを連れて、川遊び&温泉に出かけた。しかし、もともと計画に無理があり、1日目は七瀬が熱を出し、梓は川が嫌だと泣き、そして夜中も民宿でいつもと違うと泣いて大騒ぎをした。
【日記】
せっかく和歌山県野川湯温泉にきたのに、子どもたちが不調で川遊びができない。仕方がないので、旅行2日目はどろ峡に行って遊覧船に乗った。川の風は気持ちよかった。これには、子どもたちも、飽きなかったようだ。機嫌が良かった(七瀬の熱も下がった。涼しい風のおかげ?)。
昼からは、近くの釣り堀で鮎釣りした。他の家族は誰も釣れないのに、私だけが5匹釣った。釣ったものは食べられるので、周りは喜んでくれた。少しは、お父さんの権威回復した気持ちになった。
その後、「やはり、川遊びをしよう」と言うことになって、浮き袋を持って川へ行った。梓は割に元気で、何故か川遊びをする気になっていた。しかし、浮き袋をせっかく買ってあげたのに、浮き輪を使うのは嫌がった。使い方が分らない感じだ。👨🎓
そのくせ、浮き袋無しで、歩いて深いところに行きたがるので困った。川湯は、手前はすごく浅いが奥は人が立てないくらい深い。梓は、まっすぐ向こう岸に、行きたいだけかもしれないが…。
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【解説】
新しいものの使い方を、凸凹タイプの子どもに教えるのは大変難しいことです。新しいものになんの関心興味も持っていないのに、親は使い方を教え込もうとするからです。教え込みは、指示に近くなります。だから、とりあえず嫌がるのです。そして「使わない」と言い出すのです。
新しいものに弱い子どもには、使かわそうとしないことです。「想像」「共感」「覚えて」で、使い方を覚えてもらだけにするのです。つまり、使うか使わないかを決めないで「とにかく、使い方だけ聞いて」と言うのです。そうすると、うまくいきます。
そして、使い方を覚えた後に「実際に使いたいかどうか」を「やりとり」で相手に決めてもらいます。
【セリフ】 浮袋を見せながら
父「これ何か分かる。『なんやこれ』とか、『変なの?』とか思っているか
もしれないね(「想像」)。」
子「なんなの?」
父「これ便利なものなんだよ。浮き袋と言うだよ(「覚えて」)。」
子「うきぶくろ?」
父「そう、浮き袋。梓、見ててね。これの中に入って脇をこの浮き袋上に乗
せて手をこのように外に出して使うんだよ。すると、水の中でプカプカ浮か
ぶんだよ(「覚えて」)。」
子「????」
父「聞いても分からないね。今から。お父さんが水に入るから見ててね。ほ
ら浮いたよ。楽しいよ。(「共感」)。」
子「楽しい?ホント?」
父「使い方を覚えた?」
子「だいたい分かった。」
父「分かった?これが、浮き袋だよ。水の中で使うおもちゃだよ(「覚え
て」)。言ってみて?」
子「水のおもちゃ。」
父「ちゃん言えたね。で、どうする?使ってみる?やめておく?(「やりと
り」)どっちでもいいよ。」
子「う~ん、使ってみる。」