育て直し 1988年 3月10日(木)2歳5ヶ月 見本となるような、発達的にみて正しい「やりとり」をしましょう
【日記】
梓は、時々突拍子もない面白いことをやったり言ったりするので、楽しい子どもだ。今回は、夜寝る前の話で面白いことがあったので、記録しておこう。。
梓のパジャマは、胸あてのついたズボンと、そのズボンを止めるボタンの付いたシャツ(上着)に分かれている。今日は、そのズボンを先にはいて、「シャツ、着ない。これでいい」と言い出した。少し、半笑いだ。わざと言っているのかも知れない。
それじゃ、少し困らせてやろうと「それでもいいけど、ズボンの胸当てはどこのボタンに止めるつもり?」と意地悪く質問してみた。👨🎓 「乳首に止める」とすぐ答えた。一休さん並だと思った。(それより「乳首」という言葉ををどこで覚えたんだろう?)
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【解説】
「着ない(着たくない)」にたいする声かけ・質問がおかしいので、こういうエピソードになっています。このエピソードはエピソードとしては面白いですが、発達的な「やりとり」としては間違っています。
こういうときは「共感」をして、どうして上着を着ないのかの理由を聞く「やりとり」にするべきでした。
【セリフ】
父「上を着たくないないんだね。別にいいよ(「共感」)。」
子「そう。」
父「でもどうして着たくないか教えてくれる?上を着ないと寒いよ。」
子「めんどくさい。」
父「何だ、面倒なのか。本当は、面倒くさいじゃなくて、ボタンを自分で留
めるのが難しいからじゃないの(「想像」)?」
子「ボタン…。」
父「穴が、小さくて固いものね(「共感」)。お父さんがちょっとボタンを
お手伝いしてあげようか?」
子「うん。」
父「そこは『うん』じゃないでしょう。」
子「お願いします(「すみません」)。」
父「そうだね。ちゃんとお願いしたらから、手伝ってあげるね。」
子「ありがとう。」
父「どういたしまして。でも、次からは『上、着ない』じゃなくて『ボタン
手伝って』と言ってね(「覚えて」)。」