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《ハヤカワポケミス初版完全収集》への道 その11
私が集めるに「なぜか、苦労した本」について数回書います。番号の小さい順に書いていきます(これは、私には楽しいが、他の人はどうなのかな?役立つのかな?面白いのかな?コメント下さい)。
なぜか、私が集めにくかった本-2
492「自宅にて急逝」(クリスチアナ・ブランド)も最後の方まで集まりませんでした。2023年の師走、仕事の合間にAmazonの古本を検索してみたら、偶然初版が売り出されていて、それも美本のようでした。3970円で買ったと、Amazonの注文履歴の注文詳細に、記録が残ってました。ついでに書いておきますが、同じ作者、クリスチアナ・ブランドの517「ゆがんだ光輪」も高いか、出てこないかの本です。私は、オールドブックス ダ・ヴィンチ(神戸の古本屋さん、ネットと神戸の古本市でお世話になった)さんで、程度のいい初版を2000円で買いました。
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503「湖中の女」(レイモンド・チャンドラー)も初版の美本が少ない本です。大人気の(私も好きです)のレイモンド・チャンドラーだからでしょうね。読まれて、ボロボロの初版が多いようです。当方も、ボロンボロンを3冊持っていたのですが、比較的きれいなのを手に入れた(なぜか、京都の大書堂という版画屋さんで見つけた!!)ので、重なり本は、ミステリ友だちに会うときの手土産にしてしまいました(友達にも、チャンドラーファンが多い)。
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541「法の悲劇」(シリル・ヘアー)ですが、これも最後まで集まらなかった物です。なんせ、ネットとかに出てきても1万円超えばかりでした。当方は、ヤフオクで安く手に入れました。多分、誰も検索したりしなかったんでしょうね(偶然でしょう)。期日が来るまで、ドキドキだったのを覚えています。競り落としてた値段は忘れましたが、私の買うときの条件を守って5000円に以内でした(確か)。
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561「武器の道」(エリック・アンブラー)エリック・アンブラーも、人気作家だったのでしょう。出会う本、出会う本、皆ボロボロでした。やっと、美本を見つけてしめしめと家に帰ってよく見たら再版だったというのが2回もありました。今持っている初版も比較的マシですが、表紙が取れそうです。
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569「秘密組織」(アガサ・クリスティ)これは、アガサ・クリスティの作品で、唯一集めにくいものでした(私に取ってです。何かの意地悪かと思うくらい、出会いませんでした)。理由は、何でしょうね。トミイとタペンスもので、人気のない方であまり売れず、世間に出回ている数が少ないのでしょうか?私は、最終的にまだビニールカバーがついている、珍しいものをネットで手に入れました(この保護のためのビニールは、縮んでいたりネチャついたりして、反って本を傷めあ散ることもある)。
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775「鳥」(デュ・モーリア)も、集めにくい1冊でした。まず古本屋で見つけることがないので、ネットで探すことになるのですが、検索しにくいのです。単に「本 鳥」では野鳥の本などが出てきます。「ポケミス 鳥」と検索すると日本の古本屋サイトが出て来るのですが「在庫なし」なんです。
どうしようか、と何度も検索しているうちに、ヤフオクなどでヒットすることもあるのです。それは、タイミングがあるようです。でも、4版のことが多く、なかなか初版出てきませんでした。
それが、なんと去年(2023年)のクリスマスにAmazonの古本を覗きにいったら(それまでに、何回も行ってますが)偶然初版の美本が売りに出ていたのです。すぐ買いました。480円でした。何なんでしょう?本との出会いは、昔は諦めずに何度も古本屋さんを尋ねることだったのですが、最近のネットでも同じなのでしょうか?
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1058「スラッシュ株式会社」(フレドリック・デイビス)は、なぜか見つかっても目が飛び出るほど高い本ばかりでした。2万円はザラで、高いものは3万を超えていました。なんで、そんなに高額になるんでしょうね。誰か教えて下さい。
しかし、安心してください。私は、近くの団地のフリーマーケットで格安で見つけました。140円でした。売っている人に聞くと、おじいちゃんの遺品だとか。裏表紙を見ると。大阪球場ナンバン古書街「丸富書店」のシールが張ってあります。昔、難波にあった大阪球場の1階の古本屋さんで買ったものらしいです(私も、行っていました)。
フリマも、覗かないといけませんね(他のナポレオン・ソロの数冊は、広報に「祖父の蔵(くら)の本上げます」という広告が載って、もらいにったらその中にありました。ハニー・ウエストのシリーズ数冊とともにもらってきました。遺産狙いも、狙い目です。だって、ただですから)。
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1436「ブルー・シティ」(マイクル・コリンズ) この番号の頃は、新刊を全部買っていた時代なので、持っているはずなんですがいくら探しても見つからりません。隻腕探偵フォーチュンは、好きだったので読んだはずです。でも、どこにもない。人に、貸したのかも(人に貸して返ってない、ということはよくあります。貸すときは、半分あげるつもりで貸します。大体、平均それで年15冊は書い直します)。
なんか、悔しくて、かといってかなかなか再度買う気にならず、その内に忘れていた本です。今回点検してなかったので、慌てて買いました。
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次回、私が手に入れにくかったものの残りのリストを上げて、この記事の連載をおしまいにします。
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