受け入れの方法とスキル 第4段階 その1
この第4段階は、「やりとり」しながら、提案していく段階のpart2です。part1では、まず遊びましたが、part2は、次のようにやっていきます。
先生がやらせたい学習準備、行事の取り組み、集団行動のルールなど
(提案)を「やりとり」しなが受け入れてもらったあと、好きな遊び
を十分に楽しむことを許可する。
part2では、まず学習するのです。そこが、part1と違います。つまり、part1より、より支援学級の本来の姿に近づけています。もちん、子どもが嫌がった場合は、part1に戻しったりして柔軟にやっていきます。part2とpart1は行ったり来たりしてもかまいません。
この段階について、やり方を詳しく書いていきます。もう一度、書いておきますが、次の設定でお話を書くことで説明に代えます。その細部を読むことで、この段階の本質が分かるからです。
「軽度発達遅滞で自閉症スペクトラムが中度の子ども」を想定して書きます。支援学級在籍の女の子で、名前は「みーちゃん」です。
みーちゃんは、伊藤先生の提案する学習や、行事の練習を受け入れてくれるようになりました。先生の提案するものに、嫌なものがないことが分かったからです。でも、それらの活動を長く続けることはまだできません。だから、その後は、ご褒美として思いっきり好きなことをして遊びます。
2月のある日の様子を書きます。
3学期からは、時間割を伊藤先生の方で決めています。但し、その後する遊びは、みーちゃんがその時の気分で決めています。
2月のある日の時間割は、次のようになっています。
1時間目 朝の会
2時間目 算数準備…数えて遊ぼう・分けて遊ぼう
3時間目 身体活動…遊具遊び・鬼ごっこ
4時間目 国語準備…くだものを覚えよう・線を引いて遊ぼう
給食 お茶係
掃除 机拭き
5時間目 手指活動…紙のボールを作って遊ぼう
2時間目から、書いていきます。