2 受け入れの方法とスキル 第0段階
どうして丁寧な受けをしないと行けないのか
発達遅滞・自閉症の子どもの特性には、次の6つがあります。
1 新しい場所に弱い
2 新しい人(先生)に弱い
3 何をするのかわからないと怖がる
4 自分のやりたいことを優先する
5 コミュニケーションできない(思いが言えない)
6 困ると自分勝手な解決策(問題行動)を取る
この特性をうまく受け止めたり、避けたりしながら「受け入れ」ていかないといけないのです。
その方法とスキルをここに書いていきます。
受け入れの方法に、段階があります。始まりは、4月からですが、
次の段階に進んでいく時期は、子どもによります。もう5月に第2段階に移行する子もあれば、7月になる子もいるでしょう。
知的レベルが重度から軽度まであり、自閉症スペクトラムも重度から軽度まであります。ここでは、理解と応用しやすいように
「軽度発達遅滞で自閉症スペクトラムが中度の子ども」
を想定して書きます。支援学級在籍の女の子で、名前は「みーちゃん」ということにしましょう。
第0段階 受け入れるまえの準備
・4月の入学式の前に、一度学校を見来るように勧める。
・お母さんと子どもの愛着関係を利用して、靴箱、体育館や支援学級や原
学級の様子、座る所などを見てもらう。
・その時に、ざっと子どもを観察して引き継ぎ内容の確認を行う。
・できれば、お母さんと子どもと4月から担当する先生で子どもの好きな
ことをして遊ぶ。
➪お母さんと子どもの共感関係(愛着)が遊んだ先生に移る
・入学式は、お母さん中心に関わってもらって、お母さんに「この先生
は、お母さんと一緒でいい人だね」と何度か言ってもらいながら、仲が
良いところを子どもに見せる。
➪先生の共感関係(愛着)が上がる
このようにして、明日から始まる学校生活に備えます。最後に先生が「さようなら」と言ったときに、子どもの顔が少しでも緩んだら、この段階の成功と見ていいでしょう。
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