受け入れの方法とスキル 第3段階 その1
この第3段階は、「やりとり」しながら、提案していく段階のpart1です。次の2つのパターンをつかって、徐々に支援学級での本来の生活に近い状態にもっていきます。
1 遊びの中で先生が提案した、楽しそうで新しいことを、「やりとり」
しながら受け入れてもらう。
2 十分に楽しい遊びをしたあとや、楽しい遊びの延長に、先生がやらせ
たい学習準備、行事の取り組み、集団行動のルールなど(提案)を
「やりとり」しなが受け入れてもらう。
この2つのパーンについて、やり方を詳しく書いていきます。もう一度、書いておきますが、次の設定でお話を書くことで説明に代えます。その細部を読むことで、この段階の本質が分かるからです。
「軽度発達遅滞で自閉症スペクトラムが中度の子ども」を想定して書きます。支援学級在籍の女の子で、名前は「みーちゃん」です。好きな遊びが広がっています。好きな遊びによく似ていたら、伊藤先生の提案を受け入れてくれるようになりました。
11月のある日の様子を書きます。
①2時間目
みーちゃんは、運動の時間です。朝の会の時間割決めでは、遊戯室でのトランポリンを選んでいます。トランポリンは、最近のお気に入りです。
今も、伊藤先生の手を持ちながら、トランポリンを楽しそうに飛んでいます。そこで、伊藤先生は「新しいこと」を提案してみることにしました。
先生「…15,16,17,18,19,20…49,50。みーちゃ
ん、50回も跳んだね(「共感」)。今度は、一人で跳べる?」
その2に続く
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