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この包丁にこだわる、本当の理由とは?
書きたいことが出てきたので、いつもの連載記事を休んで、包丁のこだわりについて書きます。
「私は、包丁にこだわっています」というと「ああ、よく切れる包丁が好きなんですね」と言われますが、違います。私が包丁にこだわっているのは、切れ味ではなくそのデザインです。
私が、1997年以来、ずっと使い続けている包丁は、タケフナイフビレッジ・エクセクターシリーズのEXSECTOR16 です。新聞で見たのかテレビのニュースで聞いたのか忘れましたが、その年のGOOD DESIGNに選ばれた包丁です。
700年の伝統を誇る福井県の伝統工芸品「越前打刃物」が衰退していたのを盛り上げようと、福井県出身のデザイナー川崎和男さんがデザインしたというステンレス包丁です。ハイ・カーボンステンレス鋼V金10号を使用しているため切れ味は最高で、肉、魚、野菜を調理できる万能包丁なんですが、その切れ味は、使い続ける2番目の理由です。
包丁は 一般的には、打ち刃物製造で作った「刃」と削って作った木製の持ち手を「柄入れ」して作ります。
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すると、普通、下の写真のようになります。その継ぎ目には、細い隙間ができますから、使っているうちに、何故かそこににゴミが溜まって黒くなるのです。事実、うちの家の包丁にはそこに黒いものがいっぱいたまり、爪の垢のようになっています(私の家の洗い方が、良くないだけかも…)。
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97年頃の私は、週に1回夕食当番をしていましたので、包丁のその継ぎ目の汚れが嫌で嫌でたまらなかったのです。たまに、竹串できれいにしていたのですが、その時「黒いなかが取れるので、それがもっと嫌でした(だったら、そっとしておいたらいいのにね)。
その時見つけたたのが、タケフナイフビレッジ・エクセクターシリーズです。下の写真を見ればわかるように、柄を含めて全てステンレス製のため、 継ぎ目がありません。つまり、継ぎ目に汚れが溜まることなく衛生的に使えるのです。ちょっと柄が捻ったようになっているデザインも気に入りました。
私は、すぐさまお取り寄せ(通販)で買いました。私の当時としては、高い買い物でしたが、いいものを買ったという気持ちの方が上でした(今でも、使っていますしね)。
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それから暫くの数年の間は、この包丁に感激して友達の誕生プレゼントや結婚祝い(もちろん、セットを上げました)旧友の手土産にこの包丁を上げてました。もらった人たちがなぜか「ギョッ」としてたことを覚えています。今なら、その理由がわかりますが、当時はわかりませんでした。そら、そうですよね。「いいもの持ってきたよ」と言われてあけたら包丁なんですから。
今でも機会があれば「どうや、この包丁いいやろ」と、わざわざ包丁を持って行って、見せびらかしています(回りからは、警察に見つからんようにね、とアドバイスされてます!!よく考えたら、バンに包丁を入れている人って、不審者ですよね。)
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