育て直し 1988年 1月28日(日) 2歳3ヶ月 「やりとり」は、情報が交互に行き交うこと
【日記】
梓のおもちゃがたくさんあるので「いらなくなったオモチャを、七瀬にあげてね」と頼んでみた。梓は「七瀬が大きくなったら(この)ウィーン、ウィーン(パワーショベル)を七瀬にあげる。」👨🎓① と言ってくれた。
今、気に入って乗り回しているショベルカーだ。いいのかな?それに、七瀬は女の子やから「いらない」と言わないかな?ブロックとかの方がいいんだけどな…。
「梓、できるようになったよ」と自慢気に言いながら、寄って来きた。何ができるようなったのか、楽しみに待っていたら、舌打だけで『ちょうちょ』の曲を聞かせてくれた。👨🎓②
手に、いい感じの音楽になっている。「いいね」と褒めたあと、面白いので2人で舌打ちで「グーグーグリコ」の歌をを歌って暫く遊んだ。結構楽しい。でも、舌打ちなんてどこで覚えたのだろう。
👍 【解説】【セリフ】なし 「共感」で褒めてください
👨🎓 【解説】【セリフ】あり
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【解説】①
この日記の一番初めの原理編にも書きましたが、「やりとり」が子どもを発達させます。「やりとり」を通して、発達の栄養をや愛情をそれぞれの器にたっぷりと貯めることができるらです。
「やりとり」とは、コミュニケーションのことですが、親子交互に情報が行き交う必要があります。どちらか、一方からだけでは「やりとり」とは言いません。
この日記のように「やりとり」は、子どもが何か言ったときがチャンスです。「こちらの言うことが、分からないのでは」とは考えず、すかさず「やりとり」をしましょう。この場合、妹にお気に入りのおもちゃをあげると言っているので、「やりとり」が広がりそうです。
父「たくさんあるブロックとかが、いいんじゃないの?」
子「ブロックね。いいよ。たくさんあるし。」
父「あなたは、いいお兄ちゃんだね。」
子「・・・(照れるな)。」
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【解説】②
この時期は、「何が正しいか、正しくないかを教える」時期です。だから、面白いかもしれないが「舌打ちの歌」はやめさせるべきです。褒めたり、奨励したりしてはいけません。舌打ちは、行儀が悪いことだからです。
将来、歌が上手に歌えるようになって「舌打ちが、行儀の良いことではない」と理解できるようになったら、それから行儀悪いことを知ってるのに、あえて「舌打ちで歌う」ことがあってもいいでしょう。
この場合、「へえー、面白いことができるようになったね(「共感」)」とうまくできたことを褒めた後、別の価値あるもの、例えば口笛や手拍子で歌うことを教えてあげるといいでしょう(口笛も、行儀割るのかな??)。