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《注意集中に課題があるタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その3 具体的な支援の方法②
前回紹介した、「ユニバーサルデザインの授業法(どんな子どもにも分りやすい授業法)」を若干解説しておきます。37個ありますので、しばらくこの授業法の解説が続きます。
これは、この授業法の37個を守ると
・全ての発達の凸凹タイプの子どもたちの注意集中が切れにくい。
・クラスルールを守って、安全に授業を受けるようになる。
というものです。もちろん、平均タイプの子どもの注意集中やルール遵守も上がっていきます。
環境整備・共通認識つくり
1 教室の学級文庫、ロッカーの中、机イスの整理
整頓ができているか
凸凹タイプの子どもは、学級文庫が倒れていたり、後ろのロッカーがグチャグチャになっていたり、机が曲がっていたりして、周りが雑然としていると気になってイライラします。その他、床にゴミが落ちているのも気になります。その結果、注意集中が切れやすくなるのです。
2 掲示物・装飾などが、気が散らないよう工夫し
ているか
凸凹タイプは、注意集中が動きます。キョロキョロします。そのため、視覚的にも聴覚的にも注意集中を向ける範囲が広いです。その上、鋭い場合もあります。だから、視覚的に気になるものや、気になる音で注意集中が途切れやすいのです。
一部「その1」と重なりますが、アンケートを取って分かった、気になるものの上位を再掲します。
見て気が散りやすいもの
・黒板の上の時計 ・先生の散らかった机 ・乱れた学級文庫
・床に落ちていいるゴミ ・乱れた机 ・乱れたロッカー
・後ろのロッカーの上 ・ドアや窓の隙間 ・動くカーテン
・眩しい日光
聞いて気が散りやすいもの
・換気扇の音 ・扇風機の音 ・エアコンの音 ・時計の音
・黒板に書くチョークの音 ・イスが出す音 ・廊下の話し声
・クラスメイトの話し声 ・運動場から聞こえる音や声
3 黒板周りが整理できていて、見やすいか
(黒板がきれいに消えているか)
気が散るのは、視覚の注意集中をコントロールしにくいからです。つい目立つものに、視線が行くのです。だから、黒板が1番目立つようにしておくと、注意集中が自動的に黒板に向きます。
黒板を目立つようにするためには、黒板の周りに掲示物を貼らないこと。黒板に、日付と曜日と日直以外余計なことを書かないこと。黒板の上に何もくっつけないことです。
・黒板のまわりに貼ってはいけない示物 (教室の横か後ろに貼る)
→ 給食の予定 給食係当番表 学級便り クラス目標
顔を使った誕生カード その他掲示物
・黒板に書かない、くっつけない(別の小黒板に書く・使う時に出す)
→ 宿題調べ 忘れ物調べ 今日の連絡 何かの記録
→ カラフルな磁石 マグネットシート
マグネットシートで作った子どもの名前
きれいに消されていない汚い黒板は、視覚の混乱が起こります。凸凹タイプの子どもに聞くと、文字が重なって見えにくかったり、白っぽく光ったり、動いて見えることもあるそうです。だから、毎時間きれいにすることが、大切です
➪日直の仕事として、きっちりやらせる
➪黒板をきれいにする方法と黒板消しをきれいする方法を
教える
この続きは《その4 具体的な支援の方法③》に書きます。
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