《ハヤカワポケミス初版完全収集》への道 その9
番号順に覚えている買った時の状況や、感想や苦労話を書いていってます。何も覚えてないものや、何も浮かんでこないものは飛ばしてます。50年近く集めていると、もう記憶も消えかかっています。
5.141から150まで
142「大時計」(ケネス・フィアリング)は、山口県に帰省したときになんと「50円」で買いました(古本屋さんの店の名前は、分かりません。太陽書店だったかな?)。地方に行って、小さな古本屋さんで掘り出し物を見つけるのは、古本集めの醍醐味です。確か、162の「シナの鸚鵡」も地方(多分、島根県)で見つけました。これも、50円でした。汚い本、という扱いでした。
143「ビック・ボウの殺人」(イスラエル・ザングウィル)と144「アリバイ」(アガサ・クリスティ)は、東京の神田のどこかの古本屋(堀溝商店だったかも)で買いましたが「高い」とだけしか覚えていません。多分、両方とも3000円。
当時は、リュックサックを背負って、泊りがけで神田の古本屋街(羊頭書房、アットワンダー、富士鷹屋などに行っていた)に、ハヤカワ・ミステリマガジンの100番代200番代を探しによく行ってました。当時は、大抵100円で売っていたので、大量に買ってました(おかげさまで、ハヤカワ・ミステリマガジンは、全部揃ってます)。そのついでに、この本を買ったのを思えています。
たくさん買いすぎて、宅急便で家に送ることが多く、リュックは空(から)で帰ることが多かったのが、思い出です(なんのためのリュックか?
東京土産用かな?)
144「陸橋殺人事件」(ロナルド・ノックス)は、比較的初期に格安で手に入れました。大阪駅前ビルに入っている今はなき古本屋(第三ビルの古本の街)で買いました。1990年代で、まだ、ポケミス集めやすかったんだろうと思います。大変有名な本なので、ミステリ友達の中には未だにこの本が手に入らず「苦労している」という人もいます。
145「甲蟲殺人事件」(ヴァン・ダイン)は、「ヴァン・ダインだから、これはカブトムシ殺人事件か」と言いながら買った覚えがあります。当時、「蟲」の字は読めませんでしたが、漫画の「蟲師」を見て「むし」だ覚えました。天牛の三角公園(アメリカ村?)にあった支店で買いました。その頃は、天牛も勢いがあった。今は、もうその支店ありませんが・・・(多分。本店は、今は吹田の江坂にあります)。
148「オランダ靴の秘密」(エラリー・クイーン)は、上の表示が切れていて、番号が切れてしまいそうです。当時の製本技術は、こんなもんだったのでしょうか?印刷・製版のいいのを探そうと思って探していますが、そもそもこの本自体を最近はあまり見ません。返って、歪んでる方が珍しいのかな?どうだろう?教えて下さい。
150「オリエント急行の殺人」(アガサ・クリスティ)を見つけたときは、ちょうど映画(大好きなシドニー・ルメット監督で、主演はアルバート・フィニー?だった?)も流行っていて、その映画を見に行った帰りに見つけたのがとても嬉しかったです。そんな偶然ってあるもんなんですね。
奇跡的なことが重なっ感じがして、嬉しくて難波の「はり重グリル」でビーフシチューを食べました。買ったのは、確か、難波の「天地書房」さんだったと思います。多分、500円。
このままずっと、続けていてもきりがないので、次回からは私が集めるに「なぜか、苦労した本」について大まかに書いていきます。