育て直し 1987年 11月8日(日) 2歳1ヶ月 大人の言葉が、子どもの経験と記憶を繋ぐ
【日記】
今日、はっと気づいた。いつのまにか、梓は「7」まで数えられるようになっている。👍 今朝、梓がBブロックを数えているときに気がついた。一つから、ちゃんと七つまで数えられる。しかし、ななつからあとは、よっつ、いいつつ、むっつ、ななつ、よっつ、いつつ…となっていたが…。
10時頃から家族で、お弁当を持って近所の遊園地ひらパーヘ遊びに行った。菊人形の季節で、たくさんの人が来ていた。乗り物に乗ってさんざん遊んだあと、どこでお弁当を食べようかと迷った挙げ句、階段状の広場でお弁当を食べることにした。そこで、何かのヒーローショウがあるとお知らせに書いてあったからだ。たまには、ヒーロにあってみるのもいいだろう。
食べ終わってしばらくすると、ヒーローショーが始まった。ゴレンジャーみたいなやつだった。なんとかレンジャーと言っていたが、覚えられなかった。でも色の区別がなく、赤レンジャーばかりだった。
「いろいろ経験させてあげたい」と思って遊園地にきたのだが、大きくなっても、このことを覚えているのかな?👨🎓
👍 【解説】【セリフ】なし 「共感」で褒めてください
👨🎓 【解説】【セリフ】あり
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【解説】
子どもの様々な経験が、知識となって記憶に残るためには「共感」を使った大人との会話が必要です。大人の言葉が、経験と記憶を繋ぐのです。大人の脳を使って覚えていくと言い換えてもいいでしょう。
この記憶は、新たに知識を学んでいくときの基礎経験になります。本を読むときの基礎経験になりますし、学校で知識を学ぶときの基礎経験にもなります。子どもの頃の経験なくして、新しい知識の獲得はありません。だから、いろいろ経験したときに、親からの会話のシャワーが必要なのです。
【セリフ】
父「今のショーすごかったね(「共感」)。」
子「すごい。」
父「剣で怪物をやっつけたね。あれ、剣と言うんだよ(「覚えて」)。」
子「剣、強い。」
父「怪物は、斧を持っていたね(「覚えて」)。怪物のは、斧ね。」
子「斧、怖い。」
父「最後に、怪物が死んだら火花がバーンで破裂したね。びっくりしたね(「共感」)。」
子「花火、バーン。」
父「あれで、怪物が吹っ飛んでやられてたね。ヒーローは五人いるけど、み
んな得意技が違うんだよ。1番右のはね……………」
この後、もどんどんいろいろ話すといいでしょう。喋ればしゃべるほど、経験が記憶され「発達の栄養」がたまります(エピソード記憶)。大人の言葉のシャワー攻撃です(笑)。子どもが返事をすると「やりとり」(コミュニケーション)の練習にもなっていきます。