育て直し 1988年 3月11日(金) 2歳5ヶ月 子どもの絵に出てきた太陽には、何らかの意味がある!
【日記】
お母さんが、朝、仕事に行くときの話。いつも寂しいので半泣きになりながらも「バイバイ」だけはちゃんと言うのに、今日は何故か泣きもしなかったし「バイバイ」とも言わなかった。
そこで、お母さんが家を出て暫くしてから「今日、お母さんにバイバイ言わなかったね」と聞いてみた。「そんなの(今さら言っても)聞こえないわ。」と言って、馬鹿じゃないのという顔でこっちを見ていた。👨🎓①どういう意味あk,よくわからなかった。
食事後、梓が色鉛筆でお絵かきして遊んでいる。初めは、この間から書き出した頭足人を描いていた。その内に、画用紙の右上に丸を書いて、その丸の外にひげみたいなのを書いた。「それなに」と聞いたら「おひさま」と答えていた。初めて、太陽を書いた。梓は、太陽((天地)を意識し出したようだ。👨🎓②
最近、しゃべるとき『ぼく』と言い出した。👍 まだ、言ったり言わなかったりするが、初めて聞いたときは少しびっくりした。子どもが育つというは、早い。あという間。「ぼく」なんてどこで覚えてきたのかな?保育所で、覚えてきたのかな?
👍 【解説】【セリフ】なし 「共感」で褒めてください
👨🎓 【解説】【セリフ】あり
🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀
【解説】①
これは、コミュニケーション、つまり「やりとり」になっていません。質問と答えがずれています。大人の方の質問の仕方が、悪かったからです。その上、子どもの答え方も傲慢で間違っています。大人に対する話し方ではありません。
「共感」「想像」「覚えて」を使って正しい質問をして、よりよい「やりとり」にしていくことと、子どもが話すときは、大人に対しては丁寧にすることを教える必要があります。
【セリフ】
父「今『バイバイ』と言いなさいと思ったみたいだね(「想像」)。」
子「そう聞こえた。」
父「違うよ。お母さんが玄関出るときに、『どうして、バイアバイを言わな
かったの?』と聞きたかったんだよ。変な聞き方になって、ごめんね。」
子「忘れてた。」
父「なんだ。忘れてたのか(「共感」)?それって、もう、だいぶお母さん
がお仕事に行くのに慣れてきたのかな?」
子「慣れた。」
父「それは良かった(「共感」)。でもね、さっき『そんなん、聞こえへん
は』と怖い声でいったけど、そういうときは『今から言っても、聞こえな
いと思うよ』とやさしく言ってね(「覚えて」)。分かった。」
子「やさしく???」
父「そうだよ。お父さんにはやさしく言ってね。1回練習しようか?言って
みてやさしくだよ。」
子「今からいいても、聞こえないよ。」
父「ちゃんと、覚えられて偉いね(「共感」)。」
🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀🚀
【解説】②
子どもの絵に太陽が出てくるのには、色々な意味があります。
1.上下がはっきりしてきたから。
2.「父親そのもの」の象徴。
3.母さんの暖かさ。
などいろいろな情報が込められています。これは、太陽が絵に出てくることは、発達上の大切なポイントです。ここで注意することが、2つあります。
一つは、太陽は「子どもから」自然に出てくるもので、無理やり描かせるもの(教えるもの)ではないということ。
もう一つは、太陽を明るい色以外(緑や紫)で塗ったときは子どもが何かで悩んでいる証拠です。その時は、すぐに以下のような子どもに悪影響を及ぼす家庭環境がないかを自己点検し、家庭生活を見直したり子育てを修正したりしましょう。
・しつけで、叱り過ぎていないか
・お父さんが単身赴任しているなど、あまり帰って来ない
・習い事をさせ過ぎている
・夫婦ケンカが多い