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《ハヤカワポケミス初版完全収集》への道 その7

6.苦労したもののリストとその話-2

 番号順に覚えている買った時の状況や、感想や苦労話を書いていってます。何も覚えてないものや、何も浮かんでこないものは飛ばしてます。50年近く集めていると、もう記憶も消えかかっています。

3.121から130まで

121から130まで

 121「ホロー館の殺人」(アガサ・クリスティ)これも、阪急三番街のかっぱ横丁で買いました。私が集め始めた頃は、まだ、かっぱ横丁にも古いポケミスはたくさん出てました(今は、もう見かけませんが)。因みに、ハヤカワミステリマガジンのバインダー入り1号から48号もその頃、かっぱ横丁買いました。持って帰るのに苦労しました。なんせ、バインダー8つですから(思いですよ。電車の駅から家までは、タクシーを使いました)。今では、私の1番の宝物です。

特性バインダーの中に、ミステリマガジンが6冊入っている

 122「鉄の門」(マーガレット・ミラー)は、表紙が傷んでいるので天神橋の古本屋さんのワゴンセールで100円で買いました。その時は、あるだけでいい、ラッキーという思いでした。それ以来、一度も古本屋さんでは見たことがないので、買っておいて良かったです。
 今、ネットで調べても「八女・三和書房」で3000円で売っていますが、傷みが激しいようです(なぜか、ハヤカワ文庫の初版も5000円とかしている。どうして??)。

 123 「暁に死線」(ウイリアム・アイリッシュ)も、100円で買った記憶があります。当時、ウイリアム・アイリッシュは「幻の女」や「黒衣の花嫁」を読んでマイブームだったので、文庫本で出ていないものをポケミスで探していました(「暁の死線」は、創元推理文庫でたましたが…買いました。矛盾したことを言ってます)。その最中に手に入れた(多分、四天王寺の古本市だった)でのでよく覚えています。

 124「奇妙な花嫁」(E・S・ガードナー)は、なかなか手に入らなかったものの1冊です。ガードナーは、出版数が多いにも関わらず、人気があったせいか版を重ねていることが多いので、初版がたいへん集めにくい作家です。これは、1000円だったかな?神戸の古本屋(清泉堂書店だった気がする。商店街にあるきれいな古本屋さんだった。横済みの本がないのが新鮮。)で買った覚えがあります(ついでに、中華街に行って有名な小籠包を食べました)。

 125「マルタの鷹」(ダシェル・ハメット)は、114「恐怖の背景」と同じく、東海道歩き旅行のときに神保町で買いました。2000円でした。当時、ポケミスは1000円前後で買うことが多かったので、東京は、食べ物も高いが古本も高いと、その時思いました。

 126「ユダの窓」(カーター・ディクソンー)は、手に入れ方が劇的でした。「ユダの窓」初版を2冊持っいた友達と賭けをして勝ったのでした(因みに、私は『ブラウン神父の童心』初版を賭けました)。
 詳しくは覚えていませんが、京大の文化祭に遊びに行って、ミス研の「犯人当て」に参加したのです。「三死人」とか言う題名(自信はありません)の問題で、3人とも顔に包帯を巻いていて、その家の一人が焼け死ぬのです。誰が焼け死んだのでしょうみたいな(全然違うかも)お話でした。内容はともかく、私は答えを(当てずっぽうで)当てて「ユダの窓」をゲットしたのでした。

 127「死人を起こす」(J・D・カー)は、なかなか古本屋では探すことができず、ネットオークションで最近、やっと競り落としました。そこそこ高かったと思いますが、覚えていません(値段が高いと、忘れようとする傾向があるようです)。

 129「二月三十一日」(ジュリアン・サイモンズ)は、天神橋商店街の古本屋のワゴンセールで見つけました(結構、このパターン多いですね。ポケミスの古いのは、汚いのでよくワゴンに入る)。作者名がジュリアン・サイモンズとあって「誰?この人」と思いましたが、110円とあまりにも安かったので買っておきました。後で、あの『ブラッディ・マーダー』の評論で有名なジュリアン・シモンズだと分かりました。因みに「ハヤカワ・ミステリ総解説目録」では、この本の作者は「さ」なのに「し」の項目にあります。



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