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育て直し 1988年 10月26日(水)3歳 数を学ぶときも、大人との「やりとり」が必要です!

【日記】
 梓が、買物から帰ってきたお母さんの荷物から、勝手にトマトを出して数えている。今、「数える」のが梓の中で流行っているようだ。👨‍🎓 
 「いち、に、さん、よん。よん個だな」「お父さん、トマト四個ある」 なかなかよろしい。👍 数の発達も進んでいる。

これは6個

 それから暫くして、今度は卵を数え出した。ちょっと、危なっかしい(落とすと大損害)。「いち、に、さん、し。しっ個だな」「あれー?お父さんたまごがシッコある。卵がくさいものになった」 これだから、子どもは面白い(さっきは、できてたのに…)。毎日、いろんな面をみせてくれる。

「し」は「よん」にした方がいい
「しち」は「なな」にした方がいい

   👍 【解説】【セリフ】なし  「共感」で褒めてください    
   👨‍🎓 【解説】【セリフ】あり

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【解説】
 数を学んでいくことは、非常に大切です。「発達の大きな栄養(知識)」です。後の論理的思考の元になります。
 だからと言って、教え込むものでもありません。でも、子どもが勝手にミニカーの数を数えていても「発達の栄養」にはなりません。生活の中で子どもが「数に興味を持って数える経験」をし、大人と「やりとり」(コミュニケーション)すると、やっと発達の栄養として獲得(定着)していけるのです。
 
どんな「発達の栄養」の定着も、大人との「やりとり」が必要だと覚えておきましょう(スマフォを見ている場合ではありません)。

大人の脳を借りて、学んでいくと考えてもいい

【セリフ】いつもは、答えを書いていますが、そろそろこの連載記事も終わりを迎えます。今回は、テストです。自分で、やってみてください。

 ①トマトを数えたかったことを「想像」し、上手に数えていることを「共 
  感」し、4個だったことを確認して、トマトで何を作るつもりか話し合
  う「やりとり」(これで、知識として定着する)を考えましょう。
 ②次回から間違わないように「よんこ」と「しっこ」が同じ「4つ」だと
  説明する「やりとり」も考えましょう。

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【参考】 数の理解するためには、「数唱」「計数」「概括」「抽出」が分かることが必要です。説明します。

「数唱」
は、数を唱えることです。「いーち、にーい、さーん」と数えてい
    くことです。
「計数」は、1対1の対応をさせながら数えることです。
「概括」とは、全体で対象となる物がいくつ(何個)あるのか理解できる力
    です。
「抽出」とは、いくつかある物の中から指示された数を取り出すことです。

数字は、自然に学ぶが大人が必要

 つまり、数唱と計数は親子で遊びながら楽しくやればいいのです。積木や自動車、果物やおやつを数えればいいでしょう。概括を育てるためには数え終わったときに、「やりとり」で「何個あった?」と聞けばいいし、抽出を育てるためには、ごっこ遊びやお手伝いで「~を何個取って。」と「やりとり」すればいいのです。経験と学びを「やりとり」で結びつけていくと知識になる、という考え方が大切です。


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やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。