見出し画像

育て直し 1988年 12月2日(金) 「どうして?」は、「あなたと遊びたい」と言う要望です!

【日記】
 最近「どうして?」とよく聞く。どんなときでも、どんなものでも聞きたくなったらすぐ聞く。👨‍🎓 例えば、今日は、こんなことを聞いてきた。

サイレンなしは、帰るとこ?

 「あの消防自動車、サイレン鳴らしてないな。どうして?」
 「どうしてだと思う。」
 「火事になってないからかな?」

 「あのおばあさん、シワ多いな。どうして?」
 「どうしてかな?」
   「年取ったからかな?」

近所のおばあちゃん

 このように「分かっているなら、聞かなくてもいいのに」と思うことも聞いてくる。答えを、確認しているのかな?自分が答えたいから、聞くのかな?

      🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒🚒

【解説】
 この時期の子どもは、「どうして?」をエンドレスで聞いてきます。親は「子どもの好奇心を、消してはいけない」と、それに必死に答えようとします。それは、間違いです。子どもは、真実を知りたがっているわけではないからです。つまり、正確な知識を与える必要はありません。

どうして、どうして?

 「どうして?」の本当の意味は「あなたと、もっとが話したい」「あなたと、もっと遊びたい」です。つまり「どうして」と言ってきたら「あなたの事が好きだよ」と知らせながら、たくさん「やりとり」すればいいのです。 
 そのときのポイントは「(あなたは)どう思う?」などと、相手が話を続けやすいような質問してあげることです。
 上の日記でもうまく「やりとり」していますが、別にスイカの例を書いておきます。これは、当時、本当にあった「やりとり」です。

絵本の影響かな?

【セリフ】
子「スイカが、丸いのはどうして?」
父「どうしてだと思う?」
子「ころがるように。」
父「面白いこと言うね。転がるとどうしていいの?」
子「ボーリング、できる。」
父「そうだね。ボーリングができるね。でも誰がするの?」
子「森のくまさん。」
父「ははは。そうか。森のくまさんが、スイカでボーリングするのか。」
子「そう。だから、丸い。」
父「色々面白いこと考えるね。大好きだよ。」
子「ぼくも、お父さん、好き。」

いいなと思ったら応援しよう!

やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。