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育て直し 1998年 9月1日(木)2歳11ヶ月 場面転換ができないのは、興味を持って熱中しているから

【日記】
 家から50メートルほど離れたころに、空き地がある。最近まで、田んぼだったところが埋め立てられた。どうやら、家が立つらしい。しかし、まだ砂を入れて埋め立てただけだ。余った砂が、山のようになっている。

工事現場じゃないが…

 これはいいと、その砂山で、登って遊んだり持っていった段ボールで斜面滑りしたりした。
 帰る時間がきたので「御飯だから帰ろう」というと、「いやだ」と言う。何度も言ったのにそのたびに「帰らない」と言う。👨‍🎓 
 なんとなく腹が立って「50メール位だからいいか」と思って「車に気をつけて、帰っといでや」と放って帰ったら、暫くして一人で無事に帰ってきた。しかし、久美子には、私がこっぴどく怒られた。「子どもほって帰ってくるって、どうなん?」

判断ミスでした

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【解説】
 場面転換ができないからと言って、腹を立てるのは間違っています。ましてや、放って帰ってはいけません。
 これは、見方を変えれば、新しいことに興味を持ち、熱中してる姿とも言えます。いいことなのです。ただ、元の生活に戻るための「行動の見通し」が立っていないだけです。自分が今何をするべきか、次にどうするのかが分かっていないだけです。それを「やりとり」で「想像」「共感」「覚えて」を使って教えて上げればいいのです。やり方は3つあります。

段ボール滑りは、やめられない

①見通しの声かけで
父「そろそろ晩御飯です。」
子「ええ、もう。」
父「あと5分ほど斜面滑りしたら帰ります。5分したら、晩御飯食べに帰る
 よ(「覚えて」)。覚えた?」
子「覚えた。」
父「じゃ言ってみて。」
子「5分したら、家に帰る。」
父「よく、言えたね。守ってくださいね。」
子「はーい。」
 凸凹タイプは、一度口に出したことは守ります。0か100かの考え方をしているから、一度復唱させると効果的です。

②決定の主人公にすることで
父「そろそろ晩御飯です。」
子「ええ、もう。」
父「あと斜面滑り何分する。決めて?5分、7分、10分。どれにする?」
子「10分がいい。」
父「10分がいいんだね(「共感」)。分かった。じゃ、あと10分遊んでくだ
 さい。それが終わったら帰るよ(「覚えて」)。」
子「はい。」
父「何分したら帰るの?」
子「10分したら帰る。」
父「そうだね。」
 凸凹タイプの子どもは自己決定が強いので、自分で決めたことは絶対守ります。

③「すみません」を使うことで(やりとり)
父「そろそろ晩御飯だよ。帰りましょう。暗くなってくるしね。」
子「もっとしたい。」
父「そうか。斜面遊びが面白いんだね(「共感」)。」
子「面白い。」
父「それじゃあと5分させてあげるから『すみません、あと5分させてくだ
 さい』とお願いしてください(「すみません」)。」
子「あと、5分させてください。」
父「分かりました。では、後5分だけ斜面滑りしてください。その後はどす   
 するのかな……?」
子「帰る。ご飯。」
父「そうだね。では、斜面滑りへGo」
子「わーい。ありがとう。」

河川敷の堤防でも、よくやった


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やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。