育て直し 1988年 8月31日(水) 2歳10ヶ月 何かを経験したとき、親子で話をすることを通して、その経験が定着する
【日記】
振り返ってみると、この夏の間にいろいろなところに行き、いろいろな物を食べる経験をつんだものだ。👨🎓 盆踊りやサーカス、旅行や遊園地やプール、海水浴、親戚の家に行った。そこで今年の夏、梓が食べた新しいものを列挙しておく。
わたあめ、キャラメル、アイスクリーム、トウモロコシ、
卵かけ御飯、ポテチ、ラムネ、コーヒー牛乳などなど。
甘いものとか、食べさせ過ぎているかな?と反省したが「まっ、いいか。経験が第一」と考えることにした(ほんとう?それいい?)。
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【解説】
新しいところに行き、新しいものを食べることはいいことです。しかし、それに「やりとり」が伴っていないと発達的には効果がありません
つまり、経験をしたときに、親子で会話を交わすと、その会話を通して経験が経験として定着するのです。そして、その経験は語彙になり、考える力の基礎になります。
子どもが何かして楽しんでいるときに、しめしめ暇ができたと思って親がスマフォなど見ていてはいけません。とにかく、子どものしていることに「共感」することです。声をかけるのです。これが大切です。まとめます。
経験➪親との会話➪語彙・知識➪考える言語➪考える力
トウモロコシを始めて食べたときの「やりとり」を書きます。
【セリフ】
父「それ美味しい?トウモロコシと言うんだよ(「覚えて」)。」
子「これ、おいしいよ。」
父「美味しいね(「共感」)。トウモロコだよ、言ってみて。」
子「と・う・も・こ・ろ・し」
父「ちょっと違うね。トウモロコシだよ。」
子「と・う・も・ろ・こ・し。」
父「それでいいよ。」
子「トウモロコシ、食べにくい。」
父「そうだね。美味しいけど、硬くてなかなか実が取れないね(「共
感」)。」
子「取れない。硬い。」
父「あのね、見といてね。こうやってネズミみたいに食べると食べやすいよ(「覚えて」)。どう、分かる?」(前歯で削るように食べて見せる)
子「ネズミみたい。」
父「そうだね、ネズミさんが食べているみたいだね(「共感」)。 でも
ね、こうやって食べるとたくさん実が取れて便利だよ(「覚えて」)。」
子「べんり?やってみる。」
父「そうだね。教えてもらったことは、とりあえずやってみるのは
いいことだね(「共感」)。」
これで、以下の言葉が経験とともに定着していく。
トウモロコシ 美味しい 硬い 取れる 実 ネズミ 便利
「教えてもらったことは、とりあえずやってみる」