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《思考の柔軟性が弱いタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その24 実例の細部から、支援の方法の本質を学ぶ-⑱ 科目がかわると、態度が変わるのは《自分言葉》
事例18 社会はやるのに、英語は寝そべる中学生
は《自分言葉》
中学2年生のR君。社会は頑張っていたのに、次の時間に英語が始まったら、態度が変わった。説明の後、練習問題を配ると、急に立ち上がり後ろのロッカーの上に寝そべってしまった。
先生が、席に座るように促しても寝そべったまま。挙句の果てに「お前の授業が、しょうもないじゃ」と叫び出した。
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【解説】R君の言葉を、文字通り取っては行けません。《自分言葉》です。英語が嫌いなのではないか」と「想像」したのなら、それも間違っています。
R君は、明らかに先生を呼んでいます。つまり、先生に来てもらって教えてもらおうとしているのです。ということは「お前の授業が、しょうもないんじゃ」の意味は「先生、英語を教えて欲しい」になります。
何と、分かりにくいのでしょう。寝そべって「しょうもない」が「教えて欲しい」なんですから。それも、彼は中学生なのにです。
【セリフ】
先生「R君。あなたは、先生の悪口を言うような人ではありません(「共
感」)。」
R君「・・・」
先生「多分だけど、分からないから教えて欲しいのかな?違いますか(「想
像」)?」
R君「・・・」
先生「教えて欲しいなら『そうです』と言ってください(「覚えて」)。」
R君「そう。」
先生「じゃ、今、みんな練習問題をやっているので、教えてあげましょう。
『すみません。教えてください』と言ってください(「覚えて」)。」
R君「教えてください(「すみません」)。」
先生「寝っ転がって、言われてもなんだけど、教えてあげましょう。とりあ
えず、席に座ってくれる?」
R君は、しぶしぶという様子で椅子に座った。そして、その後は素直に先生の説明を聞いていた。
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