育て直し 1987年 12月13日(日) 2歳2ヶ月 ルールは、前もって決めておく。困って叱ってから決めない。
【日記】
テープレコーダーの再生ボタンを、やっと自分で押せるようになった。👍 今まで押す場所は分っていたが、案外固かったので押せなかったのだ。「(スイッチ)押して」と、親に言ってくることが多かった。これからは、自由に歌が楽しめそうだ。いや、楽しまれてしまいそうだ。👨🎓① 勝手に使われてしまいそうだ。
やっと、「ゴメンね」で、首を少し曲げることででき始めた。声は、まだ出ていないが…。👍 今までは、できないと言うより、絶対しようとしなかった。自分が正しいので、謝る必要がないという感じだった。
今日、おやつのときに牛乳をわざと吹いて遊んでしまったときと、人前で大きなオナラをしたときに「『ごめんなさい』と言いなさい」と叱ったら、2回とも頭を下げることができた。👨🎓②
👍 【解説】【セリフ】なし 「共感」で褒めてください
👨🎓 【解説】【セリフ】あり
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【解説】①
「楽しまれてしまいそうだ」などと、悠長に構えている場合ではありません。「想像」「共感」「覚えて」できっちりルールを決めとおくことが大切です。ルールは、前もって決めておきましょう。困って叱りつけたあと、決めてはいけません。
そしてルールを守ったら大いに褒め、違反したら粛々と怒ることが必要です。すると、自分勝手に遊ばれてしまうようなことは起こりません。
説明の方法と、ルールを守らなかったときの叱り方を書きます。
【セリフ】説明の方法
父「カセットをボタン押せるようになって偉いね(「共感」)。これから
は、カセットテープを自分で再生しようと思っているでしょう(「想
像」)?」
子「そう。」
父「もちろん、使ってもいいよ(「共感」)だけど、『カセット使っていい
ですか?』とお父さんに聞いてから、使って下さいね(「覚えて」)。」
子「そうなの?」
父「そうだよ。お父さんの大事なカセットだからね。覚えた?じゃ、練習し
てみましょう(「やりとり」)。」
子「お父さん、カセット使っていですか?(「すみません」)」
父「いいですよ。どうぞ、どうぞ。」
【セリフ】叱り方…「覚えて」を使って
父「あれ?今『カセット使っていいですか?』と言わないでカセットつけた
ね。」
子「だめなの?」
父「それは、だめです。」
と言いながら、カセットを切ってしまう。
父「前に説明したでしょう(「共感」)?ちゃんと『使っていいですか?』
言ってからでないとつけてはいけません(「覚えて」)。」
子「そうだった。」
父「では、言ってください。」
子「使って、いいですか?」
父「どうぞ、どうぞ。…ちゃんと言えたので、カセットつけてもいいです
よ。」
子「ありがとう。」
父「いいえ、どういたしまして。」
【セリフ】叱り方…「やりとり」を使って
父「あれ?今『カセット使っていいですか?』と言わないでカセットつけた
ね。」
子「だめなの?」
父「それは、だめです。」
と言いながら、カセットを切ってしまう。
父「カセットを使うときは、どんなルールでしたか?」
子「お父さんに言う。」
父「そうでしたね。それで、なんと言うんでしたか?」
子「使ってもいいですか?」
父「偉いね。よく覚えているじゃないの。じゃ、言ってみましょう。」
子「お父さん、カセット使っていいですか?」
父「はい、いいですよ。どうぞ。」
子「ありがとう。」
父「いいえ、どういたしまして。」
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【解説】②
今までなかなか「ごめんなさい」が言えなかったのは、なぜ「ごめんなさいを言うのか」を説明もなしに「言いなさい」と強制されていたからです。凸凹タイプの子どもには、そういう方法ではとりあえず反発します。だから、絶対に謝りません。
もう一つ「自分はいつも正しい」と思って行動しているので、謝らにということもあります。
「想像」「共感」「覚えて」を使って「説明的にしつけていく」必要があります。凸凹タイプは、説明して納得したら従います。
おならの例で、書きます。
【セリフ】
父「おらならしたら、自分は気持ちいいよね(「想像」と「共感」)。」
子「すっとする。」
父「でも、周りの人は臭かったり大きな音にびっくりするんだよ。そして、
嫌な気持ちになるの。」
子「そうなんだ。」
父「だから、おならしたらすぐに『ごめんなさい』と言うんだよ(「覚え
て」)。」
子「ええ?」
父「自分がが正しいとか、何が間違っているのか分からないとか、そんなこ
とは関係ないのよ(「想像」)。」
子「どいうこと?」
父「これは、みんなが守るマナーだから覚えておいてね。」
子「分かった。」
父「一回練習するよ。はい、おなら出ましたブー!!!」
子「ごめんなさい」
父「よくできました」
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。