受け入れの方法とスキル 第4段階 その2
2時間目 算数準備
2月のある日の2時間目は「算数準備」です。数えて遊んだり、分けて遊んだりします。そうちゃんとトクさんと3人で学んでいます。
先生「今日は、数えて遊ぶよ。この前は、サイコロで出た目を数えて進んで
遊んだよね。覚えてる?」
3人は、少しは覚えているような反応です。
先生「今日はね、先生が太鼓を叩きます。それで何回叩いたかを覚えてい
おいて、前に置いてあるブロックを同じ数だけ出します。」
みーちゃんは、困っているのか無表情です。
先生「1回、練習してみようね。では、先生は机の上に衝立を立てて隠れま
す。準備は、いいですか?太鼓を叩くよ。」
伊藤先生は、太鼓を1回叩きました。すかさず、そうちゃんとトクさんがブロクを1個出しました。みーちゃんも、それを見てブロックを1個出します。少し、表情が緩んでいます。ルールが分かった来たのでしょう。
先生「さて、先生は、太鼓を何回叩きましたか?」
子どもたちは、口々に「1回だ」と言っています。
先生「正解です。それじゃ、ここからが本番だよ。先生は、また隠れるよ。
いいですか?太鼓を叩くよ。」
伊藤先生は、今度は3回叩きました。子どもたちは確認するように首を振って、数えています。今度は、みーちゃんも、周りを見ないでブロックを3個出すことができました。
先生「みーちゃん。先生は、太鼓を何回叩きましたか?」
みー「さん」
先生「そう。3回だね。よくできました。じゃ、次は、もっと難しくなる
よ。しかり数えてね。
伊藤先生は、今度は6回叩きました。そうちゃんとトクさんは、ブロックを6個出しましたが、みーちゃんが出しのは5個でした。そうちゃんに数を聞くと「6回」と答えることができました。
先生「そうちゃん、正解。みーちゃんは、5個だから違うね。数え間違いだ
ね。みーちゃんは、先生一緒に数えてみましょう。」
伊藤先生は、衝立をどけて太鼓を見せます。
先生「みーちゃんは、数えながら先生と一緒に手を叩いてください。やりた
かったら、他の子もやっていいよ。いくよ。1回、2回3回……6
回。」
みーちゃんは、ちゃんと手を叩くことができました。
先生「6回だったね。じゃ、ブロックを6個出ししてください。…そうで
す。それで、正解です。みーちゃんは、うまくいかなかったら今みたい
に手を叩きながら数えてもいいよ。じゃ、次行くね。」
あと、4回と5回の問題を出して「数えて遊ぶ」は、終わりました。次は「分けて遊ぶ」です。
その3に続く。