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「人は群れるから」と俯瞰するわたしが1番ダサい。
いつだって、人は群れている。
それは職場や、SNSや、時代遅れな閉鎖的な教室内だったりどこにだって存在する。
そしてその群れは、人が集まるほど雪だるま式に威力を増していく。個人の質は関係ない、とにかく人が多く集まるかが重要だ。
群れの中でもピラミッド式に細かく力関係が存在し、トップの人は神のように祟り絶対的な存在である。
その人が笑えば、どんなに滑っていても手を叩いて大きな声で笑わないといけない。
つまらなくても、面白いと言わないといけない。
中身がなくても、深いですねと言わないといけない。
ハゲていても、ふさふさですねと言わないといけない。
あぁ、なんという罰ゲーム。
さらにはトップを中心に周りの人々の力関係も暗黙のルールで発生する。その力関係は領土のように増えたり減ったりする。それ故に彼らは表面上は仲良くするが、誰がトップに近い立ち位置かで足を引っ張り合い、時には喧嘩をする。ただし、それは集団全体の秩序を守るため。
新入りが加入した日には、微笑みながらも、自分のポジションが奪われるのではないかと心を脅かされる。
自分がトップの人の養分になっている自覚がないのか、気づいていても知らないふりをしているのかは知る術もない。何より集団に属しているという事実が自分のステータス。
時に群れ以外の場面でも、自分があのグループに所属しているというだけで、その権力の大きさを周囲にアピールをするのは異業種交流会の知人自慢のようだ。
「〇〇さんと食事に行って」
「著名人の〜さんと、知り合が知り合いでね」と。
そんなことはどうでもいい。何処に所属しているかはどうでもいい。
ごめん、わたしその著名人知らないんだ。
だから知り合いの知り合いである凄さがわからないよ。
ねぇ、そんなことより、あなたの自身のことを教えてよ。
あなたはこれまでどんな人生をこれまで辿ってきたの?
あなたの好きなことを教えてよ。
最後に、このようにかつては傍観者だったわたしに忠告する。
指を咥えながら俯瞰しているわたしが、
1番ダサい、と。
時に集団は竜巻のように猛威を振る舞うこともあるかもしれないけれども、 その渦にいる人々は少しでも個の現状をよくするために、生活を守るために努力しているのだから。
その立場に立ってすらいないのに、評価だけをする人間にはなるな。
評論家気取りになるくらいなら、
一歩踏みだして当事者になるんだ。あの頃のわたしよ。