みなと神戸庵は、やま神戸庵もありだった③
いよいよでございます😌 端折りまくります💨
前回よりもいいタイムでチェックポイントを通過してきましたよ
流石に慣れている方、タイムトライアルの練習に登る方、
ご飯なんぞ、座って食べておられません
みんな歩きながら、おにぎり食べながら
前へと進むのです
市ケ原を、おおよそ1時間早く通過
時間は余裕、脚は悲鳴
前回頭が真っ白の天狗道、気が確かな方がつらいです🥺
リタイヤした最高峰では時間に余裕あり👍
最後のトイレ休憩
止まると足が重いのはどうしようもありません
むくんで攣っての繰り返しです
ここからは未知
そこから先はトイレがないので
もしもの時はちょっとコースから外れることになります
もう後戻りできません
前の人をひたすら追うように走るところは走る
全縦のために丈の長い草は刈ってくれています
つる草の蔓に引っかからないように
ほんとに全縦以外の季節は草ボーボーで
人も拒否されるような山道なんだろうと実感
11月下旬になると日の暮れも早く
電気もなく草木が茂っているので
ヘッドライトがなければ歩けない
接待は先着、間に合うか
船坂峠を越えた辺りだったと思うが
テントが1つ、そこだけ明るい
最後の接待所だ
そこでは、おぜんざいが振舞われると
近くを歩いているおじさんたちに聞いた
ここで甘いものは力が出る
しかし先着順だ 私の分はあるのかぁ!!🔥
…ありま…した!👍
もう煮詰まった小豆で汁なんてほとんどなかったけど…
あれ? 辛くなくなってきたぞ…
ぜんざいで力を得たのか
そこからは登り下りがあまり急なように思いませんでした
1回靴を脱ぎたいと思ったのに
暗いし、前が見えないと不安で必死で追いかける
記憶の中では、山を180度ぐるっと回っているように思えて…
下に見えてきた街の明かりも
あまり角度が変わらないような感じでした
船坂峠までの厳しさを思うと
まったく辛くなくなってきました
そしてとうとう…
見えた! あれが大劇場の提灯だ🏮
さすがに辛くないし、街の明かりが大きく見えてきたからか
ペースは上がっている
おじさんたちが走れば一緒に走ることができた
全縦・ハイに嵌っていたのかも
さぁ、もうひと踏ん張りやで!
急な坂道を小走りで降りて行くと
正面に宝塚大劇場の提灯が見えた
おぉぉ!! ゴールが見えてきたぞ
泣きましたにゃぁ… ひとりで勝手に😭
そして21時前、宝塚駅にゴール!
一緒に降りてきたおじさんたちに
労いの言葉「よう頑張ってついてきたなぁ」と浴びまくり
家路を急ぎました めでたしめでたし
…で終わるはずがなく
帰宅途中と帰宅後
若い頃、我が家は甲子園付近にありました
宝塚から阪急電車と阪神電車を乗り継ぎ
さらにそこからバスに乗るのです
阪急電車に乗っている間は
誰も皆、全縦帰りと理解してくれるのです
しかし阪神電車では違います
夜遅く、汚い山帰りの疲れたおねーちゃんが乗ってきたと
見られているのが丸わかりです
更にめっちゃ重い足を引きずって
バスのステップを上がると、みんなこちらを向きます
えっ!そんなに汚いの? そんなに汗くさい?
家に帰ってきた
お風呂に入りたい… 急いで靴を脱ぐと
靴下が真っ赤、靴底も真っ赤、血だらけ🩸
内出血、靴擦れ、マメ潰れ、爪割れ、爪剥がれのオールキャスト
お風呂からはお湯の音より悲鳴の方が大きい
その日、寝られるわけもなく
翌日職場へ、「つっかけ」で出勤(今ならミュールがあるけど)
完走おめでとう🎉の嵐に迎えられたのを
つい最近のように思い出す… もう軽く30年は前なのに
その数日後、参加賞と写真を貰いに市役所へ行く
写真は今でもありますが
スタートまもなくの元気な顔、天狗道を登る悲壮な顔、
ぜんざい食べてる生きた心地の顔、ゴールで半泣きの顔
…よくぞここまで撮ってくれていたにゃぁと
いつ見ても微笑ましい(o^^o)
そんな完走編でした
最後にありがとう
今日も最後までお読みいただきありがとうございます😊
明日から普通バージョンに戻ります
3回割にお付き合いいただき、深く感謝申し上げます 庵拝