きなり

文章で頭の中や気持ちを表現してみたいと思いました

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最近の記事

#6ささやかな、壮大な夢

A子はオタク気質だった 特定の何かにのめり込みやすかったが、私が思うに飽きるのも早かった そんなA子は健康オタクでもあった オーガニック・無添加・ダイエットなど 料理も好きだし、家族の健康を食事で守っていると堂々と言えるような立派な母親だった A子はハンドメイド作家を続けることを諦めたようだった その代わりに、食事をアドバイスする健康サポート的なことで起業すると言い出した 家族の健康を食事でコントロールしてきた実績が自分にはあるからと自信に溢れていた 確かに、ダイエットや

    • #5私の過去体験

      胡散臭い話というのはそこら中に転がっていて、 私も若い頃近づいた経験がある 高校生のとき、友達がとある基礎化粧品を勧めてきた 高校生にとっては高価なライン せっけんと化粧水とクリームが基本で、サロンに購入した自分の化粧品を持参すると、それを使ってエステ的なものをしてくれるというシステム クリームとかせっかく買ったのに惜しみなく使われた、、 スチームを当てながらマッサージされた 友達のお姉ちゃんがそこのサロンに出入りしていて、私も何度か訪ねてサロンの女性オーナーやそこで働く

      • #4世界観とは

        A子は自分のInstagramやネットショップの世界観を理想通りのものにするために専門家の手を借りるようだった 確かにブランドのInstagramやショップはカラーやイメージが作り込まれていて、そのデザインも含めてファンになる心理は理解していた 私も好きなブランドの世界観は大好きで、買わずとも見ているだけで癒される側面もある A子のInstagramを見ていると、どうやらcanvaの使い方教えます!みたいな人のサービスを受けたようだった たぶんフォントとかカラーからみる世

        • #3思えばこれが始まりだった

          あるとき、A子とこんな話をした ハンドメイド作家としてやっていきたいからパートを辞めようかと思っている へぇ、そうなんだと思った 私も別分野のハンドメイドで販売経験があったからすんなり共感できた でも、在庫を持たなきゃいけないし、そもそもそんなにたくさん作れないし、オーダーも納期があって大変だし、作家はとても大変な仕事だ 趣味ならいいが、お金をもらって販売する以上適当なものは売れないし お小遣い稼ぎ? いや、精神的負担を考えたら時給でパートしてた方がどれだけ楽か でもま

          #2友人の性格と片鱗

          A子は写真が好きだった 撮るのも好きだし撮られるのも好き 年賀状には毎年スタジオで撮影するという家族写真がさまざまなパターンで何枚も載せてあった 行事のときにも、自分の子もいる中、私の子どもも撮影してくれてシェアしてくれるような優しい子だ 実際、ネットショップで写真を加工してカレンダーなどにして販売するようなこともしていたらしい A子の可愛らしい世界観は統一感があって小物などもこだわっていてすごく緻密に作り込まれた雰囲気だった そんなA子のインスタグラムにもたくさんのフォ

          #2友人の性格と片鱗

          #1友人と私

          友人と私は約10年の付き合いになる。 今では家族ぐるみで仲の良い、近所に住む貴重な私の友達である。 ここでは友人のことをA子と呼ぶことにする。 A子は私より歳が少し下の30代。 夫と子どもの4人暮らし。 はじめに断っておくが、私はA子のことが大好きだ。 大人になってからできた友人だが、これからもずっと関わりたいと思っている。 小柄で可愛くて料理が上手で優しい。 かわいいものが好きで、そんなかわいいものが好きな自分のことが大好き。 そんなA子。 私たちは出会った頃ほとんど同

          私が書いてみたいこと

          初めてのnoteには 私の住む街について発信したいと書いたものの それをやるのはやめることにした。 私が今追っているブログの一つに 超都心に住み、おしゃれでリッチな生活を紹介している方がいるのだが、私はその方のようになりたかった。 だから私は庶民だけど、私の目線でその人のような発信をしてみようと思ったのだが わたしがやらなくてもこの世の中にはもうすでにたくさんの人がそのようなことをしているし、 界隈の写真を撮ったりしなきゃいけないだろうし、 何より私は絶対に身バレしたくない

          私が書いてみたいこと