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#3思えばこれが始まりだった
あるとき、A子とこんな話をした
ハンドメイド作家としてやっていきたいからパートを辞めようかと思っている
へぇ、そうなんだと思った
私も別分野のハンドメイドで販売経験があったからすんなり共感できた
でも、在庫を持たなきゃいけないし、そもそもそんなにたくさん作れないし、オーダーも納期があって大変だし、作家はとても大変な仕事だ
趣味ならいいが、お金をもらって販売する以上適当なものは売れないし
お小遣い稼ぎ?
いや、精神的負担を考えたら時給でパートしてた方がどれだけ楽か
でもまぁ、それは私に作家としてのセンスがなかっただけで、A子には叶えられる夢なのかもしれない
純粋に応援したいと思った
それで、A子はハンドメイドの世界観を作るためにコンサルをお願いしようと思ってると言い出した
いくら良い作品を作っても、見てもらえなかったら意味がないから、見てもらえるように世界観を作りたいのだそうだ
コンサルの世界はすごくて、月に何百万も稼いでいる人もいるらしい
中には借金してまで頼む人もいるみたい
と、ちょっとふわふわしながら話すA子
せっかく作品を作っても見てもらえなければ売れない
これはとても共感できた
確かにそうだなと思ったし、私に足りなかったのはこれなのかもな、とも思った
ただ、借金してまでコンサルをつける
というワードが引っかかった
え、、なにそれ怪しい、、
私は自分の今までの経験上、コンサルという言葉に怪しさ以外のイメージを持つことができなかった
でも私にはA子の言う世界観のことはよく分からず、強くそれを否定することは憚られた
友人であるA子を素直に応援したかった
のちのコンサル界隈の世界を知れた瞬間だった