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【全オジサン必読】『花嫁を探しに、世界一周の旅に出た』を読んだ

オーストラリアでワーホリ中🇦🇺
旅人担当のズーミンです👍

数日前、僕のnoteのオススメに『花嫁を探しに、世界一周の旅に出た』という本を紹介した記事が出てきた。


この本は敏腕TVディレクターのオジサン(当時46歳)が、離婚を契機に花嫁探しに出た話をまとめたものだ。

そして世界一周"目"をするつもりの僕は、あらすじを読み「面白そう!」と思ってすぐさまAmazonに飛んだ。

読み始めた僕は、その面白さにすぐさま夢中になった。



まず、筆者の後藤隆一郎さん(敬愛の意を込めてごっつさんと呼ばせてください)は、敏腕TVディレクターである。

なので視聴者もとい読者のことをよく考えているなぁ、と感じた。

何よりテンポがいい。
そしてヒキが上手くてついつい続きを読んでしまう。
ごっつさんの脳内で流れるBGMもTVを自然と意識させる。



そんなごっつさんが花嫁探しの旅を始めたのは46歳(当時)。

とても立派な、立派すぎるほどのオジサンである。
そしてだからこそとても良いのである。

オジサン故の悲哀も、図々しさも、イタさもしっかり感じられる。
オトコ故のドキドキも、しょうもなさも、たっぷり描かれている。

はじめは「面白いことやってるな」くらいのテンションで読んでいたのだが、徐々に読む手に力が入る。

ごっつさんが興奮すればこちらも高揚するし、ごっつさんが切ない思いをすればこちらも悲しくなる。

オトコとして、独身として、旅人として、いつのまにかごっつさんと共に歩んでいるかのような錯覚に陥るのだ。

いわば彼はオジサン日本代表として、世界を舞台に戦っていると言えるだろう。


だが一方で、「ああ、これが世界だよな」と思わされる瞬間も沢山ある。

例えば、いかに日本で地位を築こうとも世界では無力だ。

いや、やりようはあるのかもしれないが、世界に放り出されるとそこにいるのは1人の人間でしかない。

理不尽な目に遭わされ、プライドをへし折られることもある。

20年以上も厳しい現場の第一線で活躍してきた愛すべきオジサンがバカにされるのは本当に辛い。

だがそのたびに、機転とユーモアと、努力と行動力と、何よりその勇気で立ち向かう姿は、カッコいいの一言に尽きるのだ。

恥も外聞もかなぐり捨て、全身でぶつかっていけるオジサンの姿はなんとカッコいいことか。

僕としてはかなり珍しいことに、読んでいて思わず声が出てしまうほど揺さぶられる。

実はまだ読んでいる途中なので、ごっつさんが最終的にどうなったのかを僕はまだ知らない。
だが、1人のオトコとしてうまくいくことを願うばかりである。



オジサンの、オジサンによる、オジサンのための、愛と勇気のズンドコ珍道中。

会い、哀、愛……さまざまな感情が渦巻くこの本を、すべてのオジサンに読んでいただきたい。

最後に、僕のような若輩者がオジサンオジサンと連呼してしまい本当に申し訳ございません。

なお、僕はオーストラリアでこの本を読んでいる。
残念ながら、僕の隣に花嫁はいない。
よーし、花嫁探すぞぉー!!

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