熊本 象

赤水窯|佐賀県唐津市 父である熊本千治と共に、器を中心とした陶器作りを生業としています

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赤水窯のこと

今更ながらですが、当窯の成り立ちなどを書いておこうと思います。 (真っ先に書いておくべきでした!) こちらは昨年、赤水窯がクラウドファンディングに挑戦した際に書き記した長い文章を短くまとめたものです。(写真を少し追加しました) それでも少々長くなりますが、ご興味あればご一読ください! 佐賀県唐津市にある私たちの工房は、この集落の地名「赤水」の名を冠し、親子二代の陶芸作家として陶器づくりをしています。 一階が展示ギャラリーになっており、小さいながらもこの建物の中で制作/焼

    • 新里たける 油彩画展 画家のアトリエ へ

      昨晩の窯炊きでは少々配線関係のトラブルがあり、夜11時には焼き上げる予定が明け方までかかってしまった… そんな眠い目をこすりながら行ってまいりました、佐賀県立美術館敷地内の“岡田三郎助アトリエ”で開催されていた「新里たける 油彩画展 画家のアトリエ」 武雄の隠れ家的人気店 喫茶 山閑人 / Caf'e Sankanjinにアトリエを構える 新里 たける 君 。7,8年ぶりに会った彼は最終日の疲れもそこそこに作品のことを語ってくれて、元気そうで嬉しかった 彼と知り合ったの

      • バーナード・リーチ著 陶工の本

        ちょっと前に買った、バーナードリーチ著の陶芸本『陶工の本』1940年出版 春に原田マハさんの『リーチ先生』を呼んで心温まり勇気づけられ、自分的リーチブームの折に手に入れた。 この本は西洋で個人陶工を目指す人々にとっては知る人ぞ知るバイブル的な本らしい。 再版され続けており、一番最近では2020年。新しいものは現代語訳されていて読みやすいらしいのですが、クラシックな装丁が気に入り、初版に近いかもしれない昭和30年刊のこちらを古書で買ったのが失敗… 古い言葉遣いでものすご

        • クロネコ来たりて~1か月記念~

          クロネコの赤ちゃんがやってきてほぼひと月が経過。 保護したのが5/4でしたから、大きさを見た限り5/1あたりを誕生日だと推定し、現在生後一か月というわけです。 名前は「ヌフ」 五年前に亡くなった黒猫の名前が「ポン」。フランス語で「ポンヌフ」は「新しい橋」のこと。 ポンからヌフへと新たな橋がかかったというイメージで、ポンを一番に可愛がっていた叔母が名付けてくれた。 家族皆こんなに生後間もない猫に接するのは初めて。親猫がいたならば必死に守り絶対に触れさせない時期。ネット

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          ヨガでひと息

          先日用事があって地元公民館へ寄ったときの事、ふと目に入った一枚の張り紙。  ~男性のための~ との念押しが少しだけ可笑しい。「メンズヨガ」には若干ビューティな響きもあるがそれは良いとして。 僕らは毎日その瞬間瞬間、目の前のものをすべて見ているのにほとんどのものは見えていないという。見たいと思うものだけが目に入っている。 この日なぜかいつもなら絶対に見過ごすはずの ≪ 男性のためのメンズヨガ教室 ≫ は見えてしまった。 軽い気持ちで持ち帰った応募要項を見たヨメ様が「行っ

          ヨガでひと息

          肩の力を抜いて…

          40代に入り、なんとなく浮ついた感覚を覚えていました。 歳を取ったから感性に変化があったんだと思い込んでいましたが、全力でアウトプットしてきた30代と比べ明らかに創作に対し前のめりになれないまま仕事を「こなして」いる感がありました。それが 「インプット不足」 なんだろうと、気づいたのはつい昨年頃。 コロナ禍に入ってからもそれ以前も、本当に一生懸命やってきたから気づけなかったんです。 そうと分かってからは本を読んだり、音楽を聴いたり、映画を見たり、美術館へ展示を見に行っ

          肩の力を抜いて…

          肩書き

          「ウェディングデザイナー」 名刺にはそう書かれていた。 たしか15年以上前のこと。僕の留守に尋ねてきた旧友が置いていった名刺のことだ。 どういった職業…?と訝しんだのものだが、既存の職業を「~デザイナー」と言い換えるのが当時ブームだったんだと記憶する。 ウェディングをデザインするわけだから恐らく結婚式の進行をプランしたり、流される映像を制作したり、全体の演出を計画し取りまとめる仕事なんじゃなかろうかと思う。 他にも美容師=ヘアデザイナー、設計士=建築デザイナー、栄養

          犬用ミルク ダメ ゼッタイ

          赤ちゃん猫がやって来て、まる三日が経過 ミルク飲みながらウトウト…コテッ!と寝てたのが、昨日なんかは体力ついたのか飲んだ後もしばらく動きまわるようになり、当初の心配をよそにとにかくアクティブ。「ニュー!ニュー!」って鳴いて声もでかいからもう大変。(うちには今まであまりよく鳴くタイプの猫がいなかったものですから) そして今日、月曜の朝 クロネコの鳴き声がワントーン小さくなり、昨日ほどワシワシ動かなくなったと叔母。 可愛くて触れ合いすぎたかな?とか、昨日の今日で少し大人に

          犬用ミルク ダメ ゼッタイ

          黒猫来たる

          猫、落ちて無いかなぁ… と期待はしていました。 盛りのシーズンから少し経った今が子猫がたくさん産まれるタイミング。 朝歩いて仕事場まで行く間、物陰覗いてみたり鳴き声しないか耳を澄ましたりして、生まれ落ちたばかりの子猫がいないか確認してました。 「もし本当に来るなら黒猫がいいね」 いつ来るか分からない新入りの事をなんとなく話したりしていました。 当窯の猫箸置きを制作するきっかけにもなった、2017年に亡くなった黒猫のぽんちゃんが凄く良い子だったし もしそうへい店長と並ん

          黒猫来たる

          第10回唐津やきもん祭りへ

          GWのなか日、赤水窯を抜け出して唐津やきもん祭りへ 天平窯・赤水窯一門展を開催してくださっているgallery唐重さんへマグカップを補充し、隣のカフェ カラエ テーブルで遅い昼食をとりました とはいえカフェはお客さんで一杯ですぐには入れなかったので少しだけ町中を散策し、顔見知りの作家さんらと立ち話。初日は酷い雨風で大変だったものの、今日までの三日間は人通りも増えたそうで皆さんホッとしている様子でした。 僕もやきもん祭りには初回からお声かけ頂き、イベントへ関わらせて頂いた

          第10回唐津やきもん祭りへ

          記憶喪失

          たまに取材などを受けたとき、「子どもの頃はどういったお子さんでした?」と聞かれて返答に困る。中学以前の記憶がほぼすっぽりないのだ。 たまに子供の頃のことをすらすらと語れる人に会うと、その記憶力に驚いてしまう。 もしかしたら家族にあまりかまってもらえず、世にいう家族サービス的なものをほとんどしてもらえていない暗黒の幼少期だったのではないか…との疑いがよぎる、、、 何気なしにそんな思いを家族に言ってみたら「あんたはかなりあちこち連れて行ってるし、たくさんやってもらってる!」と

          企画展 My Cups スタート

          今日は激しい風雨、そして寒さに見舞われました。 とんだ初日だと諦め気分でおりましたがオープン間もなくいつものお客様。凄く楽しんで選んで下さって、その方お帰りとすれ違いにまたいつものお客様、、、 さすがにこの天候では大賑わいとまではいかない一日でしたが、少なからずとも目の肥えた“ファン”を自称してくださるお客様の心をつかめたことはとても嬉しかったです。 これまで僕が作ってきた作品の多くは無地ものでしたが、正直言うと今までずっとカラフルなものが好みでした。賑やかな柄が入ったもの

          企画展 My Cups スタート

          耳のトラブル -耳管開放症- のこと

          僕の住んでいる唐津では明朝より、雨風に雷。こういう気圧の変化が大きな日がすごく苦手。それは耳が悪いから 幼児期の急性中耳炎が引き金になり、耳管開放症という治療が難しい状態に。これはあまり多い症例ではないらしいですが、もしかしたら同じ症状をお持ちの方が読んでくださるかもしれないので参考までに書いておきますね。 耳管開放症の症状 ~僕の場合 僕の場合で言えば、飲み物・食べ物など何かを飲み込む際などに、喉元の動きを少し工夫しないと耳が「開放」された状態になります。 鼓膜をド

          耳のトラブル -耳管開放症- のこと

          ハマショー

          濱田庄司の本を読む。 タイトルは難しい漢字で“むじんぞう”と読む。 以前読んだのはいつだったけか、10年近く前かなぁ。 日本の民藝運動の代表的な人物のひとりで、陶芸家として歴史に名を刻んだ濱田庄司 彼が季刊誌へ寄稿したものをまとめたもので、民藝の品に対する評価や思い、世の風潮への意見や批判などさまざまな視点での短文。民藝に関する他の思想的な書物よりはかなり読みやすい。 丸眼鏡にずんぐりとした体形で、まるでコメディアンのような風貌がとても人懐こく、そんなビジュアルも含めた

          ハマショー

          土掘る

          いつもより、もう少し荒い陶土を使ってみたくなり、1か月ほど前にドライブがてらに数地点の土を掘り持ち帰りました。 いままでも何度も「土掘りたい」な発作が出たことありました。でも持ち帰ったら安心しちゃうんですね。ほんで使わずに裏庭に撒いちゃったり。 なんだかたまに憧れるんですよね。「土との対話」や「炎との格闘」的なものに。そんなもの今の自分には必要ないし、どんな過程を通ったものであれ出来たもので勝負なんですけどね。 結局僕も「陶芸家とはこうあるべき」なテンプレートからはまだ逃れ

          赤水観音堂

          この季節に赤水窯の裏の石段を登ると、鮮やかなイエローの山吹が目前に咲き乱れています。 山吹は鏡山登山口の大鳥居を抜けてすぐの場所、登山道路にせり出すかたちで咲いていて旧赤水観音堂の敷地内に植わっています。お堂自体はもう廃屋となってしまっていて、赤水観音像は地元のお寺へ移動されたんだそう。 サイト「お寺めぐりの友」より赤水観音 https://hakataboy.com/temple.php?dirpath=temple/Saga/Karatsu/AkamizuKannon

          赤水観音堂