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ハマショー
濱田庄司の本を読む。
タイトルは難しい漢字で“むじんぞう”と読む。
以前読んだのはいつだったけか、10年近く前かなぁ。
日本の民藝運動の代表的な人物のひとりで、陶芸家として歴史に名を刻んだ濱田庄司
彼が季刊誌へ寄稿したものをまとめたもので、民藝の品に対する評価や思い、世の風潮への意見や批判などさまざまな視点での短文。民藝に関する他の思想的な書物よりはかなり読みやすい。
丸眼鏡にずんぐりとした体形で、まるでコメディアンのような風貌がとても人懐こく、そんなビジュアルも含めた濱田庄司の気さくな人柄が文章ににじみ出ていて好感が持てます。
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代表的な民藝の作家の作品はどれも好きです。河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉、そして濱田庄司。
民藝の思想では、無名の工人が無心で作ったものが良いとされます。しかし彼らは作家で表現者であるので、その作品はときに他の民藝の思想に心酔する人々から「意図的だ」「本来の思想に反している」と批判されることがある。
でも僕も同じ創作家として、そういった表現の部分で試行錯誤する彼らの姿勢に共感しているのです。
濱田作品にも民藝の意匠をベースに「俺はココはこうする」な表現がたくさん込められています。どっしりとしていながらエッジが効いたフォルム。力強い絵付け、勢いある釉薬表現、色彩表現。
派手ではありませんが、それらひとつひとつがなんだか健やかで心地よく響いてきます。
この本の内容にも、僕自身が年を重ねるごとに感じ入る箇所が違ってくるので、時間をおきながらコンスタントに開きたい本であります。
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