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#75 口先で声高に自慢していることこそ、その人の弱点
(964字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
わが部署もそろそろ人員増加、ということで今年に入ってから合計5名の新人を募集した。
大半の方は性格も明るくて要領が良く、テキパキと仕事をこなすのでそのまま正社員採用となったが、うち2名は残念ながら不合格。
1ヶ月ちょっとの試用期間で、申し訳なく退職していただくことになった。
2名ともある程度の仕事能力はある方だった。
他の新入社員と比べて社会経験も長い分、業務を総合的に見渡せる程の力も持っていた。
ただ、性格の癖が強過ぎた。
他部署の人間とも衝突しては次から次へとトラブルを引き起こす。
解決した仕事の数より、起こした問題の数が遥かに多かった。
これ以上手に負えないということで、不合格を通達せざるを得なかったのだ。
そして一つ、面白いことに気付いた。
不合格になったこの2人は、よく
「自分は前職では好かれていた、上司のお気に入りだった」
と、人気者アピールをしていたのである。
わが社の新人の中で周りに一番迷惑をかけ、一番嫌われていたのが彼らだったのにも関わらず。
弊社の雰囲気や企業文化と合わなかったのだろうと解釈したかったのだがーー
・先輩社員を怒鳴る
・作業手順が自分の思い通りでないとキレる
・不機嫌なことがあるとその場で早退して帰宅する
・新人なのに、何故か別の新人を勝手に教育し指示を出している
・イライラした口調で上司と話し、挙句の果てに上司の手から資料を乱暴に奪い取る
……
などといった奇行の数々からして、どうも単純に「合わなかった」の一言で済まない気もするし、これで前職では「好かれて」いて「上司のお気に入り」だったというのもなんだが信じ難い。
でも、彼らは自ら声高に言うのだ。
「自分は前職では好かれていた、上司のお気に入りだった」と。
一方で合格となった方々は、日々の業務を着々と進めているだけ。
大したアピールや自己宣伝もしない。皆おとなしく物静かだ。
やるべきことを、ひたすら黙々とやっている。
ただ言葉数が少なくても、行動がそれ以上のことを語っていた。
仕事っぷりからして、丁寧で責任感ある性格なのが伝わる。
上司や同僚とも上手くやれて、すっかり馴染んでいる。
ひととなりを証明出来るのは、やはり行いなのだと思った。
そして、普段の行いとひどくかけ離れたことを延々と口先でアピールするようなことは、逆にその人の欠点を赤裸々に暴露しているような気もした。
📚口先よりも、行動で自分を証明しよう
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