寒い季節の定番・鍋料理。野菜摂取量アップ&脱マンネリ目指して、いろいろな鍋に挑戦してみた。
こんにちは、全農広報部note編集部員Nです。
寒い季節の定番料理と言えば、お鍋。お肉やお魚はもちろんですが、なんといっても野菜をたくさん食べられるのが、「野菜摂取量アップ」に取り組み続けている私にとってはありがたい!
ということで、今の時期は鍋料理が食卓に登場する日もかなり多いのですが、鍋に入れる具材がいつも同じだったり、似たような味付けになってしまったりとマンネリ化することも。そこで、定番の冬野菜を使いつつ、いつもと違った楽しみ方ができないか、挑戦してみました。
一人暮らしなので具材の量は1人分(目安)ですが、鍋のスープはたっぷりあった方が作りやすいので2人分ほどにしています。
千切り、薄切り、おろして…、野菜の切り方を変えて楽しむ
まずは、「千切り野菜の鍋」
先日のキャベツ1玉使い切り!チャレンジ中に、
「スライサーで千切りにしたキャベツをしゃぶしゃぶにすると、4人家族で一玉、あっという間になくなりますよ」
と、同僚に教えてもらいました。なるほど、切り方を変えてみよう!せっかく千切りにするなら、大根も千切り器で千切りに。千切りにした野菜は火が通りやすく、シャキッ&しんなり、どちらの食感も楽しめるので、気づいたらもりもり食べられちゃいます。
【材料】(1人分目安)
キャベツ 1/4玉(250g)ほど
大根 5cm(250g)ほど
エノキタケ 50~100gほど
長ネギ 10cmほど
豚肩ロース肉(しゃぶしゃぶ用薄切り) 100gほど
お好みの漬けダレ 適量
(1)キャベツはスライサー、大根は千切り器で千切り、長ネギは斜め薄切りにする。エノキタケは石づきを切り落とし、一口分ほどに割く。
(2)昆布だしや白だしなど、お好みのだし汁でしゃぶしゃぶして、ポン酢やゴマだれなどお好みの漬けダレにつけていただく。
続いて「薄切り大根の柚子コショウ鍋」
次は大根をスライサーで薄切りにしてみました。ミニスライサーのため、半月の薄切りになっていますが、輪切りスライスでもOK。薄切りにした大根の、歯ごたえがありつつもやわらかい食感がクセになります。すいすいと食べられるので、思わず“追い大根”してしまいました。縦スライスとの食感の違いを比べてみるのも面白いかも。
(実は鍋には半月、縦切りどちらも入れてみたのですが、一度に食べたらよくわからなくなったので別々に試してみるととよいかもしれません)
【材料】(1人分目安)
大根 5cm(250g)ほど ←けっこう量いけます
水菜 2~3株
鶏モモ肉(薄切り)150g ←豚肉でもOK
白シメジ 1/2株
エノキタケ 1/2袋
昆布だし 400cc
しょうゆ、みりん、酒 各大さじ1
柚子コショウ 小さじ1/2~1 ←お好みで調整
(1)大根はスライサーで輪切り(もしくは縦切り)、水菜は根元を落とし、3cmほどのざく切りにする。キノコたちは石づきを落とし、食べやすいように割いておく。
(2)鍋にだしと調味料を入れ、沸騰したら鶏肉、キノコ、大根、水菜を加える。
ほのかに香る柚子コショウがいい仕事をしています。ただ、お酒を飲みながら作ると加減がわからなくなり、パンチが効きすぎることもあるので、お気をつけください。
そして「大根おろしたっぷり、みぞれ鍋」
続いて、大根をすりおろして、みぞれ鍋にしてみました。
しゃぶしゃぶや常夜鍋とも似ていますが、大根おろしがまとわりつくことで、やさしくマイルドな味わいに。これまた、“追い大根(おろし)”してしまいました。大根おろしを食べつくしたいので、穴空きレンゲや穴じゃくし、必須です…。
【材料】(1人分目安)
大根おろし 1/2本分ほど ←これまたけっこう量いけます
小松菜 1/2袋
ブナシメジ 1/2株
豚バラ薄切り肉 100gほど
水 1カップほど
白だし 適量 ←昆布だしなど、お好みでOK
(1)気合を入れて大根をおろす。ざるにあげて、おろしとおろし汁に分けておく。小松菜はざく切り、ブナシメジは石づきを落とし、ほぐす。
(2)鍋に大根のおろし汁と水、白だし(適量※パッケージの割合参考)を入れ、沸いたら豚肉や小松菜、ブナシメジをさっと煮て、大根おろしを追加する。
(3)火が通ったものから、ポン酢もしくはゴマだれでいただきます。
大根おろし…。いざ作るとなると、ズボラ族としてはちょっと気合がいるんですよね。都度おろすのも面倒くさいし…。でも、大根農家さんに「大根おろしを冷凍しておいて、そのままスープに入れてみぞれ汁にしています」と聞いて――なるほど!
今日はみぞれ鍋を食べるぞ!という日に、気合を入れて一心不乱におろしまくり、食べきれなかった分は冷凍して活用しています。
牛乳たっぷり、ミルキーな鍋を楽しむ
「鶏肉と白菜のやみつきミルク鍋」
そう、牛乳は鍋に加えてもおいしい。ホワイトソースでシチューを作るとなると、ちょっとハードルが上がるのですが、ミルク鍋なら牛乳を加えて煮込むだけでOK。牛乳で優しく煮込まれた白菜がやわらかく、いくらでも食べられそうです。ブロッコリーのほか、ホウレン草や小松菜も合います。
【材料】(具材は1人分目安、スープは2人分)
白菜 1/8玉(250g)ほど
ブロッコリー 1/4株ほど
鶏モモ肉(薄切り) 140g
塩 小さじ1/3
牛乳 350ml
(A)酒 大さじ2、水 150ml、顆粒コンソメ 小さじ1と1/2、和風だしの素(顆粒)小さじ1
(B)粉チーズ、粗びき黒コショウ 適量
(1)鶏モモ肉は塩をもみこむ。白菜は横半分に切り、縦にざく切りにする。ブロッコリーは子房に分け、さっとゆでておく。
(2)鍋に鶏モモ肉、白菜とAを入れ、フタをして中火にかける。
(3)鶏肉に火が通ったら、牛乳を入れる。ふつふつとわいてきたら、ブロッコリーを加える。
(4)Bをふって完成。
今回、参考にした「Jミルク」さんのレシピには、「残ったスープはご飯やパスタ、うどんを絡めてもおいしい」と書いてあったので〆にご飯を…と思っていましたが、飲みつくしてしまいました(しまった…)。
「Jミルク」さんのレシピはこちら☟
ほかにも、いろいろなミルク鍋を紹介しています。
現在、SNSで「#私のミルク鍋」キャンペーン実施中!
(2024年1月31日まで)
レタスのポテンシャルを楽しむ。
まずは「レタス鍋」
レタスといえばサラダ野菜の代表選手ですが、最近では焼いたり煮たりしてもおいしいということが判明しました。「レタスはどんな鍋にでも合います!」ということで、レタス産地の一つ、JA全農ふくれんに「レタス鍋」を教えてもらいました。
シャキッとしたレタスらしい歯触りや味わいも残しつつ、カサが減るので、ついつい箸がすすみます。
【材料】(具材は1人分目安、スープは2人分)
レタス 1/2玉ほど ←軽くいけます。
玉ネギ 大1/4個
マイタケ 1/2株ほど ←生シイタケもOK
ブナシメジ 1/2株ほど
アサリ 50gほど
ベーコン 50gほど
水 3カップ
(A)塩・しょうゆ 各小さじ1、酒 大さじ1、固形スープ 1/2個(顆粒の場合は小さじ1ほど)
(1)アサリは塩水に浸し、砂出ししておく。
(2)レタスは葉を1枚ずつはがしてよく洗う。玉ネギは輪切り、ベーコンは細切り、キノコは石づきを落とし、食べやすい大きさに割く。
(3)鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら(A)を入れる。(1)、玉ネギ、ベーコンを加え、ひと煮たちさせ、アクをとる。
(4)キノコとレタスを入れ、ひと煮して完成。
レシピはこちら☟ほかにもレタスのレシピを紹介しています。
続いて「レタスとトマトですき焼き」
サラダ野菜といえば、全農広報部公式Xで「トマトすき焼き」を紹介したら好評でした。それならレタスはどうだろう。
食材が洋風だからマッシュルームもいいかも!ということで、入れてみましたら、これがまた…うま。割下の濃い味付けとも、卵とも合います。
【材料】(1人分目安、割下は2~3人分)
レタス 1/2玉ほど
中玉トマト 2個 ←大玉トマト1個でもOK
長ネギ 5cmほど
エノキタケ 1/2袋
ブラウンマッシュルーム 大1個
牛モモ薄切り肉(すき焼き用) 150gほど
割下(しょうゆ・みりん各100ml、砂糖 大さじ3、水 大さじ5) ←市販品でもOK
卵 適量(お好みで)
(1)中玉トマトは4等分、長ネギは斜め切り、レタスは芯の部分を切り落とす。エノキタケは石づきを落とし、一口分ほどに割き、マッシュルームはちょっと厚めにスライスする。
(2)鍋を熱し、牛脂を溶かしたら、半量ほどの牛肉を焼き、トマトと割下を加える。煮汁がわいたら、エノキタケ、マッシュルーム、レタスを加え、火が通ったものから溶き卵に絡めていただく。
実は、「野菜をおいしく食べる鍋つゆ」も発売しています。
スーパーでは多種多様な鍋つゆが並びますが、実は全農の商品ブランド「ニッポンエール」でも「野菜を美味しく食べる鍋つゆ」シリーズを販売しています。5種類の国産野菜だしの風味をきかせた濃縮タイプの鍋つゆで、焼津産かつお節と日高昆布だしのうま味を加えた「白だし仕立て」と、瀬戸内の藻塩でまろやかに仕上げた「藻塩仕立て」の2種類。
JAの直売所などで販売しているので、もし見かけたらぜひ食べてみてくださいね。
日本各地の農畜産物の魅力を伝える商品ブランド「ニッポンエール」についてはこちら☟
野菜がたっぷり食べられるし、食材を煮込むだけで作ることのできる鍋料理。味付けは多種多様で、味変したり切り方で変化を求めたりと、自由度が高いのもいいですよね。
今の時期は店頭に白菜や大根、キャベツ、レタスをはじめ、ネギにブロッコリー、小松菜や水菜など、旬の冬野菜が勢ぞろい。お手軽な鍋料理で野菜摂取量アップにも取り組みたいと思います。