【第37回東京国際映画祭】ヤン・リーナー監督『小さな私』気持ちの良い感動作
<作品情報>
<作品評価>
70点(100点満点)
オススメ度 ★★★☆☆
<短評>
おいしい水
なかなか端正な感動作でした。素直に面白かったです。それこそイー・ヤンチェンシーも男優賞有力か、と思える名演をしていました。脳性麻痺の青年を上手く演じていましたね。
障がいとの向き合い方を模索する青年、彼を応援する祖母を描いた気持ちの良い佳作という印象です。素直に面白かったですし、ヤン・リーナー監督の端正な演出も素晴らしいです。
障がい者は引っ込んでろと言わんばかりの社会との軋轢を持ち前のポジティブさと強さで切り抜けていきます。楽天的なだけではなく青年と祖母それぞれの葛藤も描いていてバランスが良いです。
特に不足部分の見当たらない作品だと思います。脚本が素晴らしいですね。イー・ヤンチェンシー、熱心なファンがつくだけある。男優賞、現時点では本作か『敵』長塚京三かという感じだと思います。
クマガイ
脳性麻痺の青年の葛藤を描いた力作。 主演のイー・ヤンチェンシーの演技力が光る感動作でした。
『アイ・アム・サム』とか『博士と彼女のセオリー』とかもそうでしたが、あまりにも演技がリアルすぎますね。 主人公の抱える葛藤には見ているこちらの胸まで痛くなりました。
ただ映画として面白かったのかと言われると、正直なところ「普通」です。 演技賞は食い込みそうですが、全体として見るともう少しブラッシュアップできたのではないかと感じてしまう、少しだけ惜しい作品でした。
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