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【第37回東京国際映画祭】折り返し!オススメ作品ベストワン

こんにちは。我々は「全部みる」プロジェクトメンバーです。
「全部みる」プロジェクトとは様々なカテゴリーの映画を全部観ていこう!という企画です。
今回は東京国際映画祭にてコンペを全部みるという取り組みを行っています。
そこで映画祭折り返し地点の今、それぞれのオススメ作品ベストワンを紹介していきたいと思います。


おいしい水

これまでに観た本数 : 12本

『ファントスミア』

©️2024TIFF

軍隊を退役し、流刑地でもある辺鄙な村に配置転換されたザバラは、かつて軍の命令で行った暴力行為によるトラウマに起因すると思われる嗅覚障害(ファントスミア)に悩まされている。過去の行動に対する贖罪の念を抱きながら村の生活を始めたザバラは、一見平穏に見える村に様々な悪事が潜んでいることに気づく。とりわけ、雑貨店を営む養母に売春を強要されている若い女性レイナが日々やつれてゆく姿を見て、ザバラの心は痛む。ある日、村の権力者のもとにレイナが連れていかれるところに遭遇したザバラは、あることを決断する。ラヴ・ディアスがしばしば取り上げてきた、権力の腐敗、暴力といったテーマが凝縮された作品。ヴェネチア映画祭で上映。

https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37005WFC08

★オススメポイント★
ラヴ・ディアスは毎回観ています。なにしろ映画祭でしか観られませんから…!
今回はラヴ・ディアスの本領発揮という感じでした。何も起こらなくても魅力的な映像が持ち味だと思いますが、そうしたマジックがしっかり起きていました。

相原

これまでに観た本数 : 7本

『スターターピストル』

©️2024TIFF

高校で陸上競技に使うスターターピストルの盗難事件が起こる。盗んだのは将来を期待されている陸上部の女子選手モンだったが、モンに好意を持っていたジュアンはその罪をかぶる。だが、そんなジュアンをモンは冷たくあしらう。戸惑ったジュアンは、大学受験を控えているにも関わらず、モンの心をつかむために陸上部に入部し、大胆な行動で皆を驚かす機会をうかがう…。熾烈な受験戦争を戦っている中国の高校生たちが不安を抱えながらも成長してゆくプロセスを、洗練されたスタイルで描いたみずみずしい青春映画。ベルリン映画祭ジェネレーション14plus部門で上映され、若手審査員によるクリスタル・ベア賞のスペシャルメンションとして表彰された。

https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37009YUT01

★オススメポイント★
明るすぎず爽やかすぎない、あらすじの通りのみずみずしい雰囲気はしばらく思い出しながら過ごしそうです。
敷かれたレールに乗れない高校生たちの焦りとか不安と焦りを、スターターピストルと赤いビニールをキーアイテムにしてほぐしていく感じが素敵でした。
高校生のボーイミーツガールというわかりやすいテーマの割には、主人公の衝動や登場人物同士の関係性の描写に物足りなさがありましたが、総じて好きな雰囲気の映画です。
邦題に気を引かれてチェックし、あらすじに心を掴まれ観に行きましたが、英語のタイトルがShe Sat There Like All Ordinary Onesなのもまさに!って感じでお気に入りです。

<私たちについて>

 映画好き4人による「全部みる」プロジェクトは、映画の可能性を信じ、何かを達成したいという思いで集まったものです。詳しくは↓



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