見出し画像

【第37回東京国際映画祭】イバン・D・ガオナ監督『アディオス・アミーゴ』コロンビア発!エンタメ西部劇



<作品情報>

コロンビアで3年間にわたって続いた内戦「千日戦争」末期の1902年。革命軍兵士のアルフレッドは、内戦に加わって消息を絶っている兄に子どもができたことを伝えるため、サンタンデール州のチカモチャ渓谷に赴く。アルフレドは渓谷で偶然出会ったアマチュア写真家ベニートと行動をともにする。ベニートも自分の父親を殺した男を探して旅していたのだった。それぞれの目的のために旅をするふたりの前に、次々と怪しい人物たちが現れる…。内戦末期のコロンビアの山岳地帯の混乱を、マカロニ・ウェスタンのスタイルで描くアクション映画。戦争、友情、階級格差、植民地支配、等々のテーマが渾然一体となってエンターテインメントに昇華されている。

https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37002CMP01

<作品評価>

50点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆

<短評>

おいしい水
良くも悪くも商業エンタメ西武劇という感じでした。大仰な音楽に説明セリフ、コミカルな演技など全てが少しお金をかけたテレビ映画並。展開もこれまで何度も見たようなありきたりなもの。回収しきれていない伏線も多く、これはいささか厳しいと言わざるを得ません。これはこれで好きな人はいるかもしれませんが、映画祭で出会いを期待するタイプの映画ではなかったです。

クマガイ
万人受け必至の西部劇。
妊娠した妻の電報を兄に届けようとする元軍人の主人公と、家族の仇を果たそうとする写真家のロードムービーです。
『ワンピース』ばりの勢いで仲間が増えていくのは痛快ですね。
と思ったら急に『続・夕陽のガンマン』のパロディが入ってきたり、とにかくハチャメチャな映画です。
その荒唐無稽さこそが西部劇の真骨頂だと思いますし、この映画はきちんとその文脈の中にあったと感じます。
音楽で盛り上げ、一枚絵で決める。
これがちゃんと出来ているよく出来たエンタメ作品だと思いました。
西部劇を観たいという友人がいたら、まずはこれを勧めるかもしれません。

<私たちについて>

 映画好き4人による「全部みる」プロジェクトは、映画の可能性を信じ、何かを達成したいという思いで集まったものです。詳しくは↓


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集