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30代の皆さん、「烈火の炎」って結構な神漫画だったよね?

僕、結構この漫画好きなんですよ。

というわけで、今日語りたいのは1995年から2002年まで少年サンデーで連載されていた漫画「烈火の炎」
全33巻で発行部数2500万部を誇る、紛れもない大ヒット作です。

世間では”幽遊白書のパクリ”とか揶揄されがちなんですけど、僕は「幽☆遊☆白書」「烈火の炎」も大好きだったりします。

ヤンキーが主人公、異能バトルもの、格闘トーナメント開催、似てるキャラも結構いたりと結構共通点が多いので、そういうこと言われるんだと思うんですけども。
僕的には、思い返す度によくできてるなーと思う部分も多いんですよね。

主人公がヤンキーかつ忍者の末裔、しかも炎を操る能力を持っているという男の厨二心をくすぐる設定はもちろん、その裏にある物設定が中々よく出来ている。更に、それ以上に色んな魅力がある作品なんですよ。


①めちゃくちゃ綺麗に完結する

人気のある少年漫画って、綺麗に完結できること自体めちゃくちゃ稀有な訳ですよ。
人気がなければ打ち切られたりテコ入りがあるし、人気があったらあったで連載を引き伸ばされてテンポが崩れたり、肝心の終盤が弱かったりする。

思い出してみると、「鬼滅の刃」「呪術廻戦」も終盤の展開には文句言われてたし、未回収の伏線もたくさんあった。「るろうに剣心」も中盤の京都編が一番面白いって言われてますよね。
「幽☆遊☆白書」に至っては、終盤投げっぱなしジャーマンですから(個人的にはそれが好きなんですけど)。

その点、この「烈火の炎」の終盤の展開は見事です。
序盤に出した伏線もほぼ完璧に回収するし、作品名自体の意味付けや最終回のタイトルに至るまでお見事としか言いようのない締め方。

また、本作はストーリーが進むごとに作者の画力が向上しまくって絵柄も変わります。それはもうビビるぐらい変わります。

連載初期
連載後期

同一人物と思えないぐらい、キャラデザも変わっています。
ご覧の通り、後半になればなるほど作者の能力が上がっていることもあり結果的に最終章のSODOM編が一番見応えあるんですよ。

特に最終決戦はバトルシーン、ラスボスの倒し方、主人公の決断、サブキャラの行動、どれをとっても完成度が高い。
最終決戦がこんなに盛り上がって綺麗に終わる漫画、中々珍しいですよ。

まさしく、『終わりよければ全て良し』を地でいっているというか。
締め方が綺麗で読後感が気持ち良いので、作品全体の印象がグッと良くなってるんですよね。


②戦闘力インフレが少なく、キャラの強さに整合性が取れている

「ドラゴンボール」「ONE PIECE」をはじめとして、登場人物の戦闘能力がどんどんインフレしていくのは少年漫画あるあるですよね。
仕方ないと分かっちゃいますけど、初期の強敵やカッコ良いキャラがどんどん格を落としていくのも寂しいものです。

しかしながら、この「烈火の炎」序盤の強キャラがほぼ格を落とすことなく終盤まで前線にいます。
代表的なところで言うと、最初の長編のラスボスであり主人公・烈火の兄である紅麗は最後まで最強クラスのキャラのままです。

終盤のこれは名シーン

彼は主要人物なので別格としても、その他にも序盤から登場して終盤まで活躍を続けるキャラクターが結構多いのは特徴。
『裏武闘殺陣』編で最初に烈火たちの前に立ち塞がった空海なんかはその最たる例ですね。

このオッサン、最後まで強かったよね

さらに、主人公チームを中心に各キャラの努力や成長過程がしっかり描かれるので、誰かが急に不自然に強くなる描写もありません。
ちゃんとみんな修行するし、苦労して強くなるところに好感が持てます。


③キャラクターが魅力的

②ともリンクすることなんですけど、この作品キャラクターがみんな良いんですよ。
例えば、初期から主人公の相棒的な存在である人情の厚いパワー馬鹿、石島土門。

こういう見た目からパワー系のキャラって、大体噛ませ犬になりがちなんですけど。
彼はストーリーの進行とともに内面も外見も男前になって、戦闘力も上がっていきまして。
結果、作中における戦闘では主人公の烈火の次ぐらいに勝利数が多いんですよね。

全然噛ませにならないパワー系は怖い

土門は内面もイケメンなので、ナイスガイエピソードも多くて。ファンに愛されているキャラクターです。

彼以外にも、ド畜生なのに嫌いになれない悪役として永井木蓮がいますね。

ブレないクソ野郎っぷりに乾杯

初登場は2巻終盤。
その後主人公たちの前に立ち塞がること4回、全てで敗北。

しかしながら、再登場の度に更生どころかゲス野郎っぷりに磨きをかけているキャラクターの強さは中々のもの。
しかも謎に努力して後半は戦闘力を上げ、最終決戦では結構烈火を追い込んでいます。
そのブレなさも好きだし、作者が序盤からいるキャラクターを大事にして育ててる感じも素敵ですよね。

いやー、語り始めると中々ネタが尽きないですけども。
振り返ってみると、僕はやっぱこの漫画結構好きだったんだなぁ。

これを機に、久々にネットカフェで一気読みしてみますかね。

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